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Posted by ブクログ
五つ星の評価は、
著者の酒井氏への綿密な研究成果に対してです。バタイユ自体には、たいした興味はありません。こわいものみたさの好奇心だけです。バタイユの思想や評論は面白いものがあると思いますが、プラス・マイナス=ゼロと言ったカンジでしょうか。
この書籍の端々に、海外で、マイナーな思想家を研究することの大変さがうかがえます。
Posted by ブクログ
難解と言われるバタイユについての解説本である。平易でわかりやすい。
バタイユの著書が難解なのは彼の視点で者をした見れない。見るのを拒んでいる我々側の問題である。
少なくても中期までの彼は評価どころか誤解されていた。文章が難解、書いていることが過激。これらは生い立ちや彼が見えていたものから考えれば素直なアウトプットであると言える。
バタイユとて唯我独尊でいたかった訳ではなく社会とつながるため、自分から見えていたものを素直に著しただけなのだと思う。むしろ中期、後期になると彼がそもそも信じていない、頭や理性に訴えるような著作を残している。
アニメのキャラにホシノ・ルリがいる。口癖のひとつが馬鹿ばっかり。彼からの他人はそんなものだったと思う。