あらすじ
リング事件発生の30年前、小劇団・飛翔に不思議な美しさを放つ新人女優がいた。山村貞子──。貞子を溺愛する劇団員の遠山は、彼女のこころを掴んだかにみえたが、そこには大きな落とし穴があった……リング事件ファイル0ともいうべき「レモンハート」、シリーズ中最も清楚な女性・高野舞の秘密を描いた「空に浮かぶ棺」、他1編を収録。“誕生”をモチーフに3部作以上の恐怖と感動を凝縮した、シリーズを結ぶエピソード集。
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Posted by ブクログ
短編集。特に三本目は、ループの後日談となってます。
ループがあまり受け入れられなかった自分でも、これはこれでひとつの帰結じゃないかと納得するに至りました。
それ単体では蛇足感がある高野舞の出産を描いた一本目も、最後のハッピーバースデーに繋がると考えれば、綺麗な形の短編集でした。
Posted by ブクログ
どうして映画「リング0」の副題をバースデイにしちゃったんだろう。
まあ「レモンハート」では響きが爽やかすぎてホラーファンの集客が望めなかったのかもしれないけれど、「バースデイ」でなくても。
原作のバースデイが意味する対象と、映画のもつバースデイの意味合いが180度逆なのにどうしてそれをチョイスしたのか。
それはさておき、原作リングファンからは評価が低いと聞くこの本ですが、分子生物学だなんだが得意ではない私からすると、眉間にシワを寄せずに読めて楽でした。
「バースデイ」の胎児エコーのシーンで嫌な推理をしてしまいましたが、杞憂に終わりホッとしました。ストーリー上不可能とされていることでも、「なんやかんやで科学的にはできちゃうんだよ!」(貞ちゃんニヤリ)展開にもっていかれるのかとハラハラしました。