【感想・ネタバレ】「学歴エリート」は暴走する 「東大話法」が蝕む日本人の魂のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 著書を読んでいて「エー」と思う個所があった。それは「恋人は同志社、結婚は京大、阪大は引越しの手伝い」という1980年代当時の関西の受験生のことわざだ。どうして阪大が引越しの手伝いなのか分からない。

 「学歴エリート」は、なんちゃって、あるいはエアー何とかが得意なのだなあと改めて思った。それは、著書で、高度経済成長期に彼らは、ほんの少し前まで戦争をしていた時代があったのに、「夢と希望に満ちあふれた時代へと偽装工作をおこなっていた構図」と言ったことを述べている。

 今でも、福島原発は危険な状態なのに「終息宣言」を出して、国民をたぶらかしている。一貫しているのは、「学歴エリート」が自分たちの「立場」を守ることを一丁目一番地にしている。その姿勢にブレは全くない。

 著者によると立場三原則なるものがある。それは以下のものだ。

1.役を果たすためには何でもやらなくてはいけない。
2.立場を守るためには何をしてもいい。
3.人の立場を脅かしてはならない。

 ここから「無責任男(女)」が出てくるわけだな。「無責任」なのは「適当大魔王」の高田純次だけで十分だ。

 著者ははじめにで、「東大話法」によってつくられた「欺瞞」が崩壊していくなかで、またも高度経済成長やバブルを期待するかのような、かけ声だけは勇ましいハリボテの経済政策が掲げられていますと述べている。

 都合の悪いことはごまかす(ex(記憶にございません))、謝罪したふりをして乗り切る、自分の立場第一で話の展開を進めるなど「東大話法規則20か条」と言ってモノが著書の最初の方で書かれている。

 今度の選挙も「東大話法」、「霞が関文学」に注意して投票しないとけむに巻かれる可能性が高い。「霞」という位だからモヤモヤしていていつの間にかドロンなんて朝飯だからなあ。

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2013年07月17日

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