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Posted by ブクログ
前作まで読んで期待高めで読んだがまたまた面白かった!
親のエゴは意のない悪であり、けれでも結果として最悪を生むということを物語を通してひしひし感じた。
タックとタカチの関係もまた素敵で読んでいてドキドキする。
Posted by ブクログ
匠千晶シリーズ第四作。
前作とは違って、大学周辺で起きる事件(?)で面白かった。
ボアン先輩のおかけで、タックとタカチが知り合いになれた経緯もわかったし、
探偵タカチのファッションも楽しめたし、
ウサコも存在感を増していたし。
1回生のクリスマス・イヴにボアン先輩に無理矢理飲み会に誘われた
タックとタカチと他2名は、
その後、自殺の現場に居合わせることになってしまった。
1年後、その時に「プレゼント」を拾ってしまっていたことに気がつく。
誰へのプレゼントだったのか。
タカチがタックの言葉が「重い」と言っていた。
「男性」を毛嫌いしているタカチにとって、
男性らしさがかけらもないタカチの言葉は心に響くってことなのか、
例えそれが「自分は何か食べて帰る」だったとしても。
大学内で「モデルみたいな人」とささやかれているタカチと
五時間一緒にいても、
誘いもしない、おもねらない、ただ黙って飲んでるだけの男の言葉は、
自然体でタカチの心をつかんだらしい。
タカチの語る自殺の真相、というかタカチの語る推理は、
ちょっとホラーだった。
Posted by ブクログ
クリスマスイブに起こる、遺書のない飛び降り自殺。今回はタカチが探偵役。
20年近く前に発表された作品だけど、蓋を開ければ時代先取り、毒親満載物語。共働き両親に変わり孫を溺愛し、多大な期待をかけて育てる祖母。その考察に震えが走る。
危なかったな…。
Posted by ブクログ
タックとタカチが初めて会った去年のクリスマスイブ、ボアン先輩に振り回されるまま行われたプレゼント交換、一人の女性が身を投げたその日から一年後に再び身を投げたのは僕らの友人だった。
クリスマスイブの日に起こった3つの身投げの真相を今回はタカチメインで探求していく。前作は酒を交えたかなり軽いミステリーだったのに対して、本作は家族関係の醜さをタカチの過去にも触れながら解き進める非常に重いミステリーになっている。ボアン先輩とウサコには常に笑っていてほしいものである。時候を意識したけどクリスマスに読むような本じゃなかったね、甘いケーキでも相殺できないくらいビターな結末なので。
Posted by ブクログ
タカチとタックの関係性がほんとに良い…。
事件のオチ、予想できた部分もあったけどそこからの伏線回収えげつなかった。
全部繋がるのにスッキリしない、むしろモヤモヤする…。
親子の呪縛を一貫して書いててすげえわ。
Posted by ブクログ
今回はタカチが大活躍。ボアン先輩、タック、タカチの出会いも分かりました。ボアン先輩は変わらないですねぇ(笑)
その出会った日に起きた転落事故。目の前に女性が降ってきて…。 一年後にボアン先輩に頼まれ、タックとタカチはその時に紛れ込んでしまったらしいプレゼントを遺族に返そうとするのですが、そこから思いもよらない展開になっていくという話。
いつもと違い、熱くなるタカチが人間らしくていいと思います。タックとのコンビもなるべくしてなったという感じがします。
Posted by ブクログ
タック&タカチシリーズ3作目。
5年前のイヴの日、有名私立高校受験に成功した少年がマンションから飛び降りた。1年前、結婚を目前に控えた女性が同じ場所で飛び降りた。そして同じ場所で、結婚を控えたタックの友人が飛び降りた。幸せの絶頂にいたはずの3人は何故飛び降りたのか。自殺か、はたまた殺人なのか。タックとタカチが謎に挑む。
今回は主にタカチが事件を解決する役割。タカチの内面の深い所も描かれる。個人的には今回のタカチは好きではない。謎を引き伸ばすのはやめてほしい。タックのように淡々と真実を述べてほしいなぁ。
ただ、人の内面を深く分析し、わかりやすく説明するのは見事。動機中心に描かれる作品は毎回感嘆してしまう。