あらすじ
妖怪のカタログ「妖怪図鑑」、妖怪を出現させる「妖怪手品」のマニュアル本、妖怪カルタ、人形などの「妖怪玩具」――。江戸で大流行した妖怪遊びを紹介し、江戸時代に起きた「妖怪革命」の軌跡をたどる。
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Posted by ブクログ
第1回共通テストの素材文になったから慌てて読んだわけじゃないんだからねっ。
先日あるポッドキャストで、妖怪は3パターンあり、挿話が有名なもの、絵が有名なもの、どちらも有名なもの、と区分されていて、なるほどなーと。
そこに鳥山石燕や水木しげるによるパロディが入ってきてごちゃごちゃになっていく、と思っていたら、本作ではまさにその辺のことが取り上げられていた。
まさに妖怪のキャラクター化について。
1、都市化、貨幣経済。
2、メディア、テクノロジー。
に要因があると述べている、と思う、が、妖怪だけでなく万象に敷衍できそう。
実際妖怪が「私」に棲みつくくだりとか、文学だし。
都市とメディア。押井守がうるさいくらい言っていたことが、まさか妖怪の本で出てくるとは。つながっているんだな。