【感想・ネタバレ】ゼロ年代の想像力のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルの通りゼロ年代の想像力を中心に90年代くらいからの想像力の変遷を、アニメや漫画、ドラマ、映画、文学などから幅広く析出している。
セカイ系、引きこもり/心理主義、行為ではなく設定でのアイデンティティ承認、サヴァイブ系、ゆるやかな共同体、終わりある日常、母性のディストピア、環境整備を担う大人。
自分に身近なテクストが分析の俎上にあげられており、読みやすく興味深く読み進められた。各章のテーマが明確であったこと、何度も主張が繰り返されることも読みやすさの要因でもあった。
想起したのは東浩紀氏、大澤真幸氏(本書にも言及あり)
次はLPの時代を読もう。

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2013年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文化から社会を読む。
オタク文化への文芸的評論。
こういう評論が苦手だった理由を考える。
東に顕著に見られるが、主張を裏付けるための材料を極めて恣意的に選び出していること。
そして本質的に後出しじゃんけんにしかなりえないこと。
それはこの本も例外ではない。
しかしどこかしら、嫌悪できない
言わんとすることを絞り込んでいるのが誠実に見えるためか。
もう少し寝かせる必要がありそう。

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2016年07月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

…本来、日常という「死」へ向かう最大にして最後の物語に対峙することを求めながらも、それを恐れている人間こそが、それが手に入らないことに傷ついては「自分は非日常的なロマンティシズムがないと満たされない特別な人間だ」と(根拠もなく)思い込むことで、プライドを保とうとする。だが、彼らに必要なのは決して「非日常的なロマンティシズム」でもなければ、「超越」でもない。肥大した自己評価を捨て、素直に自分の欲望と向き合う謙虚さでしかないのだ。そしてそれは、決して不幸なことではなく、むしろ私たちに与えられた最大の可能性のひとつなのだ。

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2020年03月08日

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