【感想・ネタバレ】リナリアのナミダ―マワレ―のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

 信号機シリーズの作品。
 今回はちょっと大人な二人の関係の話でした。

 佐光正廣は不運が重なり、三年連続で美大受験に失敗した後、アート系の専門学校に入学した。
 仮面浪人をしつつ、再度美術系の大学への進学を考えているが、さすがに四日目ともなると周囲の理解も得られず、腐った日々を送っていた。そんな佐光に売店店員・高間が声をかける。些細なきっかけから2人の交流が始まって――という話でしたが、こういう説明だととてもほのぼのした話に見えますが、実は全然そんなことありませんでした。
 佐光の受験の失敗は殺人未遂レベルのやばやばの事件だし、高間の引きずっている過去の男はとんでもない男でド重だし、なんかすごい二人だなあって思うんですけど、そういう過去も含めて「全部好き」って言っちゃえる関係性がすごくいいなあって思いました。
 佐光はそういう過去を引きずらない高間に「変態」とか「変わってる」って言われていますが、それを「芸術家としては誉め言葉」って返せてしまう軽やかさがとても好きです。なので物語の中ではいろいろなことがとてもドロドロと起こっているけれど、一切陰鬱な気分になりませんでした。
 これもまたキャラクターの魅力、ひいては作者さんのすばらしさかなと思います。

0
2023年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

信号機シリーズ6 (既に信号機じゃないし…今回はお花だよ)

3浪中専門学校生・佐光×売店店員・高間

不運な受験失敗にクサル佐光が落ちていくのは、解らなくもない。
シリアスな物語にただの店員ではお話にならないだろうから、それも有。
しか~し、最近崎谷作品に見られる電波系脇役は、もういい。悪役はノーマルな感覚の人物ではだめなのだろうか?
一流大学、一流企業と進んだ兄も、いい年して養子だと僻みすぎてないかい?一歩家を出れば標準以上に社会人としてやっていけてる人物が、家の中では思春期抜けきれずって、人物像ブレちゃう。

と、文句タラタラ云っても面白かった。
今回は、これまでのシリーズを読んでてこそ楽しめたって感じ。

コントラストの灯は風間作でしょうか?

0
2013年01月13日

「BL小説」ランキング