【感想・ネタバレ】クリスマスのフロストのレビュー

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Posted by ブクログ 2023年02月15日

イギリスの作家「R・D・ウィングフィールド」の長篇ミステリ作品『クリスマスのフロスト(原題:Frost at Christmas)』を読みました。

『東西ミステリーベスト100』で海外篇の43位として紹介されていた作品、、、

「オリヴァー・ハリス」、「ジム・ケリー」、「P・D・ジェイムズ」に続き...続きを読む、イギリスのミステリ作品です。

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ここ田舎町のデントンでは、もうクリスマスだというのに大小さまざまな難問が持ちあがる。
日曜学校からの帰途、突然姿を消した少女、銀行の玄関を深夜金梃でこじ開けようとする謎の人物。
続発する難事件を前に、不屈の仕事中毒にして下品きわまる名物警部の「フロスト」が一大奮闘を繰り広げる。
構成抜群、不敵な笑い横溢するシリーズ第1弾!

*英国ITVで1992年よりTVドラマ・シリーズ化

*第1位『週刊文春』1994年ミステリーベスト10/海外部門
*第4位『このミステリーがすごい! 1995年版』海外編ベスト10
*第8位『日本推理作家協会全会員ミステリー通大アンケート 20世紀傑作ミステリーベスト10』海外部門
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イギリスの架空の地方都市デントン市を舞台にした警察小説… 1984年(昭和59年)に発表された作品で、名物警部「ジャック・フロスト」を主人公としたシリーズの第1作目にあたる作品です、、、

よれよれのレインコートにえび茶色のマフラーがトレード・マークで、権威と規律が重んじられるデントン署内では異質の存在である「フロスト」… きわどい冗談を連発し、服務規定を守らず、地道な捜査と書類仕事が大の苦手、上司の命令を平気で忘れ、叱責されれば空とぼけ、同僚に馬鹿にされればふてくされ、食らいついた相手にはしつこくつきまとい、ひとり暴走してはへまをしでかし、それをごまかそうと冷や汗をかきながら奔走する という、なんとも不器用で、恰好の悪い主人公なんですが、その、とても人間臭いところに惹かれ、そして、その格好悪さが、格好良く感じる、不思議な魅力を持った主人公でしたね。


12月21日、日曜日、ロンドンから70マイル離れた田舎町デントンに、「クライヴ・バーナード」が降り立った… 彼はこれからデントン警察に刑事として赴任するのだ、、、

ところが彼を迎えに来たパトカーに「「トレーシー・アップヒル」8歳が日曜学校から戻らず、消息不明」と無線連絡が入り、制服警官と一緒に通報した母親「ジョーン・アップヒル」のもとに向かうはめになる… 結局、その日は「トレーシー」は見つからず、日曜学校の周辺に怪しい人物が出没していたという情報もあったため、翌月曜日に警察署で改めて捜査会議が持たれた。

「ところで、巡査部長。会議室の方で「フロスト警部」の姿を見かけなかったかね?」

「いいえ、署長。見ていません」

「では、彼抜きで会議を始めることにしよう」

同じ月曜日、午前9時、「クライヴ」は颯爽と初当庁する… 「マレット署長」の手が空くのをロビーで待っているとき、薄汚れたレインコートを着た男が駆け込んできた、、、

えび茶のマフラー、よれよれのレインコートとスーツ、だらしない恰好の40代後半の男… どうやら「マレット署長」の新車のブルーのジャガーに車をぶつけてしまったらしい。

その男に巡査部長が言う、

「署長が、あんたのことを捜していたぞ」

「そうだった、捜査会議があったんだ。なんとまあ、すっかり忘れてたよ」

この胡散臭い男こそが「ジャック・フロスト警部」だと聞いた「クライヴ」は、あんな冴えない男でさえ警部になれるデントン警察署のレベルに思いを馳せるのであった… しかし、このときまだ「クライヴ」は、自分が「フロスト警部」の指揮下に入るとは夢にも思っていなかった、、、

田舎町でも事件は待ってくれない… 消息不明の「トレーシー」は見つからず、銀行の玄関を深夜金梃でこじ開けようとする謎の人物出没したり、「フロスト警部」の小銭が紛失したり、ホームレスの「サム」が死体で発見されたり、「トレーシー」の誘拐犯を名乗る男から電話があったり、バスキン・エレクトロニクス社の小型電子計算機の連続盗難事件の捜査を優先的に進めるように指示されたり、手錠をはめた白骨死体が発見されたり、そして、署員の残業手当の申請漏れの対応――と、もうクリスマスだというのに大小様々な難問が持ちあがる。

おりしも、「フロスト警部」と同じ警部職の「アレン警部」が体調を崩し病欠となり人出が足りない… ワーカーホリックの「フロスト警部」は殆ど休憩も取らず、慌ただしく複数の事件の陣頭指揮を執ることになる、、、

「マレット署長」の嫌味をジョークと下ネタでかわし、滞る書類は必ず提出するからと言って待たせ、「トレーシー」捜索のために大雪をラッセルして捜し、捜査をしている同僚に背後から迫り指でカンチョーをお見舞い… 捜査は混迷、迷走、真面目な「クライヴ」は翻弄され続ける。

徹夜にも負けず、空腹にも負けず、12月のデントンを駆け回る「フロスト警部」は、全ての事件を解決することができるのか!?

ある事件を捜査していたら新たな事件がみつかり、新たな事件を捜査していたら別な事件の容疑者を逮捕できたり… と、ドタバタ的な展開ですが、、、

「フロスト警部」は、幸運にも救われながら、一つひとつの事件を解決に導き… そして、白骨死体発見を契機として捜査を始めた、30年以上前の1951年に発生したベニントン銀行デントン支店の出納係「ティモシー・フォーカス」が行方不明となり、二万ポンドの現金が奪われた事件の真相に辿り着くことで、命の危険に晒される。

第1作目でシリーズが終わっちゃうんじゃないか… と思わせるようなエンディングでしたが、、、

続篇が出ているので、「フロスト警部」は一命を取り留めたんでしょうね… 面白かった、500ページを超える大作でしたが、長くは感じませんでしたね。

長篇6作品が発表されているようなので、他の作品も読みたいです。



以下、主な登場人物です。

「ジャック・フロスト」
 警部。主人公

「アレン」
 警部

「ジョニー・ジョンスン」
 巡査部長

「ビル・ウェルズ」
 巡査部長

「アーサー・ハンロン」
 部長刑事

「ジョージ・マーティン」
 部長刑事

「マレット」
 警視。署長

「クライヴ・バーナード」
 巡査

「キース・ストリンガー」
 巡査

「ヘイゼル・ペイジ」
 婦人警官

「ジョーン・アップヒル」
 娼婦

「トレーシー・アップヒル」
 ジョーンの娘。八歳

「スタンレィ・ファーナム」
 英語教員

「ミッキー・ホスキンズ」
 前科者

「マーサ・ウェンデル」
 霊媒

「オードリー・ハーディング」
 トレーシーの友人

「サンディ・レイン」
 記者

「サム」
 浮浪者

「ジェームズ・ベル」
 教会区司祭

「ティモシー・フォーカス」
 銀行の出納担当者

「ルーパート・ガーウッド」
 ティモシーの部下

「サミー・ジェイコブズ」
 投資コンサルタント

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Posted by ブクログ 2022年03月18日

どうしてもフロスト警部を昔の刑事コロンボの外見を想像しながら読んでしまう。言葉の汚さとダメっぷりはコロンボとは比較にならないが、そこがまた最高に面白い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年09月12日

1984年に発表された作品ですから、社会状況(スマホやネットなど、現代社会では当たり前になった道具はない)も異なりますし、捜査方法も未熟な部分がありますから、「警察小説」としてミステリの要素のみに注目すると、やや物足りない部分があるかもしれません。
しかし、この作品の一番の魅力は、なによりも主人公「...続きを読むフロスト警部」のダメ人間っぷりです。
上司(署長)の指示には全く従わず、事務処理能力は皆無、指示される捜査方針よりも自らの直感を優先させ、その場を逃れるためのウソを平気でつき、下品な冗談や無駄口がとめられない。しかも、「自分なりの生き様を貫く」という強い意志があるわけでもなく、行き当たりばったりにふわふわと漂流するような捜査の過程で、ひょんなところから手掛かりをつかみ取って事件の本質に迫ってゆきます。

少女の失踪事件や銀行の押し込み強盗など複数の事件を同時に処理しなければならなくなったフロスト警部が、ぼやきながらもひたすらに仕事に打ち込む姿に(そして彼の独特のキャラクターの魅力に)読者は惹きつけられるのかもしれません。
主人公以外の登場人物もそれぞれ「キャラが立っている」ので、映像化(TVドラマ化)されたというのも納得です。

ミステリ好きな方、特に刑事モノのドラマなどが好きな方には是非お勧めしたい作品です。

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Posted by ブクログ 2021年03月07日

フロスト警部は格好悪いうえに下品だ。しかしこれほど人間味があってこれほど親近感を覚える探偵役もあまりいない。田舎町デントンでは、もうすぐクリスマスだというのに、日曜学校帰りに突然姿を消した8歳の少女、深夜に銀行の玄関をこじ開けようとする者…いくつも起こる事件を一手に引き受け同時に並行して対処していく...続きを読む。仕事中毒でありながら整理できないから一見話はぐちゃぐちゃに進むが、それが後半一気に繋がっていく。この作家の構成力の高さには驚く。フロスト警部の魅力って何だろう。彼の言動には笑えてスカッとする。傑作シリーズの第一弾。

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Posted by ブクログ 2018年12月20日

「フロスト始末」が「このミス1位」を取り、一度もこのシリーズを読んだことがなかったため、まずは第一弾の本書を読んでみた。
最後まで飽きずに楽しめる。
第二弾以降も読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2018年10月10日

一応、「海外ミステリーもけっこう好き」と自認する以上は、以前から気になっていた一冊。読んでみたら、大当たり。2018年最高の発見かも知れません。
 イギリスの作家ウィングフィールドさんの著作。随所にやっぱりイギリスらしい「ちょっとひねくれた、皮肉な、ウィットに富んだ世界観」みたいなものがあって、それ...続きを読む自体が素晴らしい訳では無いですが、この作品の出来は極上。
 ジャック・フロストという、40代後半あるいは50代とおぼしきおっさんの刑事が活躍する、警察ものです。

 舞台は、どうやら「地方都市」という感じの架空の街。読んでいくと、日本に例えると「藤沢市」とか「高崎」とかそういうくらいのレベルの街なのか、あるいは「広島市」くらいなのか・・・。「東京」とか「大阪」という感じではありません。
 そして、警察モノとしてはレアだと思うのですが、「複数の事件が錯綜する」というのが特徴。その意味ではリアルなのかも知れません。そしていけ好かない役人根性丸出しの署長がいて、警察官刑事たちも、サラリーマン的な感性をむき出しにしつつ犯罪捜査に追われます。そういう意味では「踊る大捜査線」がこのシリーズの影響を受けているかも知れません。

 そして、主人公のキャラクターが秀逸。刑事物の主人公の中では圧倒的に、下品です。どうしようもないくらい下品で、死体と女性に関してのあけすけなジョークを連発。そして漫画的なまでに書類仕事が苦手で、でも書類仕事にも追われる様子は克明に描きます。そして、そんなキャラクターを含めて描かれる世界観は、どうしようもなく混沌として、階級社会の不条理の中で女性や子供など弱いモノが犯罪の標的になる、げんなりするような猥雑な社会のありさまです。そんなネガティブで陰性な世界観が、そんな世界の汚れた裏側を這いずる回るような主人公の下品さと、なんだけど同時に100%仕事中毒でタフで、そして直感職人のような犯罪捜査をマイペースで追求するヒーローが、オセロをひっくり返すように「げんなりする世界」を「痛快なダーティー・ヒーロー物語」に変換していきます。
(と、書いていくと、これは実は「イギリス版中村主水(警察官バージョン)」と言って良いのかも知れません。殺し屋ではありませんが)

そして、優れた世界観を堪能させてくれる犯罪捜査ヒーローモノの特徴ですが、「どんな事件だったのか」というのはすぐに忘れてしまいます・・・。
確か、幼女が誘拐殺人されるという痛い事件が中心だったと思います。
そして後半で、我らが主人公フロストが、かつて妻をガンで失ったこと、そのときの思いが語られます。
汚れに汚れた主人公の、毒と愛と皮肉に満ちた心情が、グサリと突き刺さる。脱帽。

作者のウィングフィールドさんは、どうやら放送作家さんとして一流だったようです。
そして、10年以上もかかって、フロスト刑事物を世に出した。
そのときにもう50代だったようで、以降、フロストシリーズだけを書き続けて、6作の長編を残して2007年に逝去されたそうです。
6作しか無いのは悲しいことですが、6作も残してくれたのは、大変に嬉しいことです。

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Posted by ブクログ 2018年04月03日

結構分厚い本だったけれども、飽きることなく、中弛みをすることもなく一気に面白く読みきれました。様々な書評にあるように、いい加減だし下品だし・・・。でも、事件に対する真面目さと時折見せる心の底。ギャップがあって引き付けられる人物です。

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Posted by ブクログ 2018年03月14日

事件が絡まっているようだが、ごちゃまぜになってしまうことはなく、読み易かった。電車に乗っていても思わず吹き出してしまう小ネタがちりばめらられていて、あまり読み慣れていないミステリーではあったものの、とても楽しめた。続編も読みたい。

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Posted by ブクログ 2024年04月30日

 クリスマスが近いということで読んだ本。
 
 私は皆さんにお詫びしなければなりません。
 
 今から20年以上も前にこれほどの傑作が刊行されていたにも関わらず、今日までご紹介することをできませんでした。(だってさっき読み終えたんだもん!)
 
 自らの不明を恥じております。書店員として失格です!
...続きを読む
  読んでいないのに知ったかぶって、ああ、フロストね、いいよね、あれ、なんて顔もできなくもないのです。それなりの読書修行も積んだつもりです。
 
 が!しかし、この作品だけはごまかせません!
 
 にやりと不敵な笑みを浮かべることは、この本を読み終えないとできないのです。
 
 一体どんな主人公なんだと疑問も浮かぶでしょう。
 
 表紙をご覧下さい。
 
 デスクの上をとっちらかし、くわえ煙草のむさくるしい風袋のおっさんが名刑事フロイトです。
 
 どれくらいの名刑事か。例えるなら、刑事コロンボとリーサルウェポンのリッグスと、フーテンの寅さんを足して3で割って中途半端にしたような刑事です。
 
 いいですねぇ、キャラがとっても際立ってますねぇ。
 
 ヘタこくこともたびたびですが、勘の鋭さはピカイチです。誰もが賛同しかねる迷推理も、すべてすりっとまるっとお見通しだったことが最後にはわかります。
 
 事件の内容には一切触れません。
 でも太鼓判を押します 

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Posted by ブクログ 2017年10月31日

女児誘拐事件を捜査しているはずが、どんどん違った事件に巻き込まれ、どんどん案件を抱えていくフロスト警部。
寝る間も惜しんで捜査に励み、持ち前の刑事のカンとツキを頼りに事件を早期解決していく。

こうやって書くとカッコイイ感じだが、実際は下品で、不潔で、だらしない。
ダメなところを挙げればキリがない(...続きを読む笑)。

じゃあ、何がいいの?
それは....じっくり読んで味わってみてください♪
ハマります!

上司だったら、過労死させられそうだから嫌だな~
夫だったら、不潔だから、やっぱり嫌だな~
でも読者としては、最高に魅力的なキャラクターです♪

表紙のせいなのか、私の脳内フロスト警部は、ロバート・デニーロでしたw

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Posted by ブクログ 2017年06月08日

『フロスト』大好き!
もう~おもしろくて、おもしろくて・・・全巻クリアするぞ!と意気込んだのもつかの間・・・2~3年前に著者のR.Dウィングフィールドさんが亡くなっていたことを知り、かなり落ち込んだ。原本が翻訳されいないものもあるようなので、1冊残らず翻訳されることを希望し、また遺作として最後までき...続きを読むっちり揃えて、読ませていただきます。

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Posted by ブクログ 2022年01月09日

イギリス北部の架空の田舎町を舞台にフロスト警部が次々起きる事件に奔走する警察小説。ハードボイルド小説特有のカッコよさは一切排除。個性豊かな警官の面々が楽しく、口は下品で傍若無人、いつもよれよれのスーツのフロスト警部は人間味溢れた愛すべきキャラクター。イギリスらしく紅茶を飲む場面がしばしば出てくるので...続きを読む、熱々の濃い紅茶を飲みながら読みたくなる一冊。

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Posted by ブクログ 2020年06月24日

評判がよく、読み出す。ロンドン郊外、12 月末の灰色で寒いデントンの街を、愛すべきフロストが活躍。評判に偽りなく、最後は満足。これから全作読破するぞ、と。楽しみ。

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Posted by ブクログ 2018年10月08日

 本作、初出はいつだ・・・?1994年か。少し時代を感じさせる表現が見られるが、面白い。今まで24年間、こんなに面白いシリーズなのに読まなかったことが残念だ。
 いや、まてよ、24年間で6作か。おおよそ5年に1作の出版では、やきもきし、待ちきれない気持ちでいっぱいだな。シリーズ最終刊が発刊された現在...続きを読むに出会えてよかったかもしれない。さっ、これから5作、ゆっくり楽しませてもらおう。

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Posted by ブクログ 2018年06月04日

毎作評価の高い本シリーズを今更ながら初めて読んだ。主人公のキャラクタ依存型と勝手にイメージしていたが、下品でがさつなフロストを中心とした混乱・混沌状態に埋もれたプロットが掘り起こされる爽快感は果たして次作でも期待できるのか早く手にしてみたいと思った。

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Posted by ブクログ 2018年03月30日

今までの自分のテリトリーに無いタイプの主人公と趣き。。。だらしないし下品だし勘だし!
でもねー、自分ではこういうかっこよく無いの好きじゃ無いのだけど、それもわかってるんだけど、面白かったなあ。憎めない。なんかやってくれそうだし!長い移動中も退屈しない1冊。

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Posted by ブクログ 2017年12月28日

フロスト警部は前途多難である。少女行方不明事件からはじまり、ほかにもたくさんの事件を抱えながら、日々爆走する。上司マレットには嫌われ、嫁には先立たれ、彼には仕事が生きる糧なのである。
減らず口、下品な下ネタトーク、部屋は書類の山、タバコを好き勝手吸っては他人の家でお構いなし、約束は破る、ボケまくり…...続きを読むはっきりいって無能である。ただし、愛されキャラなのだ。憎めない。時折みせる、冴えた謎解きにグッとくる。
警察小説とは言えないか?ただただ、フロストが駆け回り、どんちゃんして、真相が少しづつ近づいてくる。フロストに振り回せされる小説。名探偵ならp100ぐらいで終わってないだろうか…笑
残業申請を出し忘れ、仲間の信頼を失いかけた時。引き出しの勲章と小銭。まさかの不法侵入大冒険。忘れられないエピソードがてんこ盛り。
謎解きに疲れた諸君は、肩の力を抜いて読める本作を、まったりと読み進めることをおすすめしたい。

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Posted by ブクログ 2017年12月23日

クリスマスなんで読んでみた。
下品!(褒め言葉)
いい話をしてるようでサラッと
どうしようもないことをするフロスト
新米を引き連れて捜査をする日々
雪だるま式に様々な事件が絡んできます。

日本ドラマ化するなら
だれがやるかなと考えてましたが
志村けんかなぁ…
面白かったので半年に一冊ペースで読んで...続きを読むみようかな

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Posted by ブクログ 2017年11月27日

警察小説。中年警部フロストが主人公。様々な事件が絡み合うモジュラー小説(巻末の解説に書いてあった)。

貧しい浮浪者・貧乏な老人と、恵まれていない人々がよく登場する。そういった人々にもフロスト警部は温かく接する。

事件は複雑に絡み合っている。とにかく行動のみのフロスト警部と次から次へとやってくる事...続きを読む件でこんがらがってくる。
フロスト警部の睡眠時間の少なさが気になって仕方がない。

結末は、道中のお祭り具合を思うとあっさり気味。もうちょっと余韻が欲しかった。

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Posted by ブクログ 2017年08月21日

今年の6月に完結編として最終上下巻が刊行されたとの事、評判も良いし、電車でちょこちょこ読むには良いかと思い手にした1冊目。
…電車でちょいちょい読めるようなペースじゃ無かった(笑)伏線が張り巡らされて、綺麗に回収して行くので、間を開けてしまうと戻って読んで…の繰り返しに。なもんで結局この厚さを一気読...続きを読むみそして2冊目へと云う…。ニール・ケアリーを読み出した時と同じパターンだわこれ…。
いやーしかし面白い面白い。コロンボみたいなもんかと思っていましたが、大分ちがいますね。
下品な冗句も子洒落てて、いやはや見習いたいです。

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Posted by ブクログ 2021年11月16日

名作の名に恥じないミステリー。

2021年11月16日再読。やはり素晴らしい。小説デビュー作とはいえ、現役の売れっ子脚本家という実力が遺憾なく発揮されています。下品極まりない冗談が癖になります。芹澤恵さんの翻訳もマーベラス!

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Posted by ブクログ 2017年03月30日

意表を突く出だしで始まり、事の経緯を知りたくなる。主人公フロスト警部の破天荒な性格、下品な語り口は事件の進行とともに馴染み深いものになり、バイタリティーには圧倒される。メインの少女消失事件を追う中で、次から次へと別の事件が起き、複数の伏線が交錯していく中で結末に向かって収斂していく。謎解きの面白さに...続きを読む登場人物の際立った性格が絡み合いながら、冒頭のシーンに立ち戻っていく。次作が読みたくなる。

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Posted by ブクログ 2024年01月28日

原書も読みたい。
フロスト警部が好かれる理由がわかる。
事件がいくつか起こっていくので、より忙しさを感じた。

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Posted by ブクログ 2022年12月29日

長い。
複雑なプロット。
キャラには今のところあんまり惹かれない。
クリスマスミステリ(ってジャンルないっけ?)で
ロマンチックというか切ない感じがもっとあるのかな、と勝手に期待してしまった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年12月18日


主役の警部、フロストはダメそうに見えて実はすごいのかと思いきやそうでもなかったし部下であるクライヴにも最後までバカにされて見直されることもないまま終わったのが心残り、、(笑)
訳者の後書きを読むと、次作からはまた別の相棒と…て書いてたけどどうせならクライヴと組んだままで名誉挽回?というかクライヴの...続きを読む見る目が変わるとことか書いてくれてたらスッキリしたけどそんな日はこおへんのやろうな。
最後らへんのクライヴの
❬くそいまいましいフロスト。度しがたい間抜けで、救いようのない役立たず。❭
っていう心の声はあまりにも辛辣で笑った。

トレーシーという女の子が行方不明になったところから始まった物語やけど結局終わってみるとそこに関しては結構しょうもない結論でメインはやっぱり32年前の大金持ち逃げ事件なんやろうけど…

登場人物が多すぎて名前も似すぎててこの人誰やっけ?てしょっちゅうなった(笑)
ジャック、ジョニー、ジョージ、ジェームズとか……?????

話はテンポよく進むし退屈なシーンもなくて面白かった。フロストが朝も夜もなく働き詰めな主人公やからそれに付き合ってるとまるで自分も忙しく動き回ってるように錯覚させられた。

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Posted by ブクログ 2024年04月10日

もとネタはなんだ?
疲れた


クリスマス・クォーチェンブック 三省堂
どの分野の小説なのか、さっぱり分から ない。おもしろくない。推理する場面 が、感や偶然に左右されることが多く、 事件のうち、どれがメインなのか分かりずらい、解決したのか?よく分からず、 最後まで読んで、とても疲れた。

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Posted by ブクログ 2018年11月19日

今は亡きR.D.ウィングフィールドのフロストシリーズの1作目。
クリスマスを目前にした数日間の、様々な事件を綴った刑事ドラマ。
主人公であるジャック・フロスト警部、下品だと言われている様だが、全然そうは思わず、味があって良いではないか!
個人的にはジーン・ハックマンもしくはロバート・デ・ニーロに演じ...続きを読むてもらえれば、バッチリハマるのではと思いながら読んでいた。
ある事件が起き、並行してまた別の事件、田舎の警察署ならではの人の少なさでフロスト警部が全て捜査しなければならない。さてその結果は・・・。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年06月22日

フロスト警部シリーズ 第一弾。

メインの事件は少女の失踪で、少女を捜索する展開から次々と事件が起こる展開。

もう一つメイン級の事件は少女の死体を見つけたと思って見つけた死体が、数年前に起こった銀行輸送車現金強奪事件の容疑者の死体でその手首には手錠につながれたトランクが空の状態で埋められており、死...続きを読む体には拳銃で頭を撃ちぬかれた痕があり、俄然犯人は別にいる状況になる。

現金輸送の際もう一人いた行員を調べようとフロストたちが向かうのだが、彼は自分の部屋で撃たれて死んでいた。


と、いうようにいろいろな事件を名探偵のようにスパッと解決していくのではなく、フロストはノラリクラリと勘に頼りながら、上司の署長に文句を言われながら、机の上は書類で山積みになりながら、人間くささで解決していくのがこの本の面白いところである。

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Posted by ブクログ 2018年04月07日

日本でも根強い人気を誇るフロストシリーズ。下品でくだらない冗句を吐き、警部でありながら単独行動を好むという著しく管理能力に欠ける一方で、憎むべき犯罪に対しては鋭く臭覚を働かせ、粘り強く犯人に迫っていく持久力を持つ男。極端な仕事中毒者として描いているが、裏を返せば私生活が満たされない孤独な一面もあると...続きを読むいうことだろう。主人公以外にもクセのある人物を多数配置することで、より一層フロストの変人ぶりが際立つのだが、デフォルメはドタバタ喜劇となる一歩手前で抑えられ、展開の邪魔にはなっていない。本作は1984年発表の第1作。放送作家としてラジオドラマに携わったウィングフィールドの経験が生かされ、その筆致はテンポが良く、ひたすらに読者を楽しませようという意気込みに溢れている。ただ、警察小説としてはボリュームがあるため、もう少し引き締めても良い気がした。物語はいわゆるモジュラー型で、同時進行で幾つもの事件を手掛けていく。まとめ上げるには相応の力量がいるが、雑になることなく整理している。ただ、読み終えて心に残るものは何も無いのだが、さっぱりとした軽い味わいも魅力のひとつなのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2017年11月07日

11月-1。3.0点。
大好評のフロストシリーズ。
うーーん。詰め込みすぎた感じ。時間かかった。
次回に期待かな。

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