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Posted by ブクログ
・あらすじ
スウェーデン エーランド島が舞台
約20年前の少年失踪事件を解決しようとする母親と祖父
事件を調査する内に30年程前に死んだ男が実は生きていた…?
調査パートと死んだ男の過去パートが交互に書かれ真相が判明するタイプのミステリー。
・感想
息子が行方不明になってから立ち直れないままのユリアと、老人ホームに入り手足も満足に動かせないイェルロフが探偵役。
舞台となる場所(霧深い閑村)や季節(秋冬)、登場人物も老人ばかりなので展開も遅め。
終始物静かで寒々しい印象があるけどエピローグでは事件解決とともに囚われていた彼らの苦しみが昇華されて、それが季節が春になり霧が晴れる事で描写されていい読後感だった。
ハッピーエンドではなくニルスがクソ野郎であることには変わり無いけど…。
娘と父親、息子と母親で対比され母親(故郷)の元へ帰りたかったニルスと事件後目を背けていた故郷、父親との確執を解消するユリアとの対比も良かった。
犯人はそうかも…?いややっぱり違うかなーそうであってほしくないなって人がそうでちょっと悲しかった
Posted by ブクログ
★4,5というところ。とても長いので、途中、ちょっとだけ飛ばし気味に読んでしまいました。それでも、充分に落ち着いたミステリーとして味わい深く、読み終わったあと、事件が解決してほっとしている自分がいました。シリーズ第1作のようなので、その他のものも読んでみようと思います。
Posted by ブクログ
長かった!しかし歯を食いしばって読み進めると、どんでん返しがあるよ。80歳のご老人が活躍するミステリ小説でした。
警官のレナルトが、途中から脳内でドラマ「キリング2」のストランゲになってしまって、いや、まさか、、と思って読み進めたら、"ストランゲ”だったという、勝手にセルフ・ネタバレでした。
翻訳者は三角和代氏。
Posted by ブクログ
読み終わるまで凄く時間がかかりました。'45の殺人事件、'70年代 の幼児失踪、を'90年代に解決するという、3つの場面が交錯するので、なかなか集中できませんでした。
'45に殺人事件を起こした男の望郷の念がまず理解できない。なぜそんなに故郷に固執するのか。凶暴で行き当たりばったりの行動する力があるのに、その割には自分で帰郷しようとしない。
それと気になったのは解決に向かう場面で携帯電話がでてくるところです。'90年代前半は日本ではまだまだ携帯電話よりポケベル主流だったと思いますが北欧はすでに携帯電話が行き渡っていたのでしょうか?