【感想・ネタバレ】ボスポラス 死者たちの海峡のレビュー

あらすじ

本邦初! イスタンブール警察の一夜の捜査を描く、第15回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作

憂愁の都市、イスタンブール。自殺した日本人音楽家の不可解な遺書について、左遷明けのオヌール警部補や漫画好きのジャン巡査部長は捜査を始める。在トルコ日本人たちの複雑な人間関係、さらには連続女性転落死との恐るべき?がりが浮き彫りになり……。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

アガサ・クリスティー賞の大賞受賞作。イスタンブールを舞台にした殺人事件。更に日本人コミュニティの特殊な人間関係と連続殺人事件との繋がりをイスタンブール警察の面々が明かしていく。其々主な登場人物の時系列が明確にされていて、とても新人とは思えなかった。骨太の作品だった。

0
2025年12月18日

Posted by ブクログ

イスタンブールで起こった日本人音楽家の自殺、遺書に書かれた告発文には… #ボスポラス死者たちの海峡

■あらすじ
トルコ最大の都市イスタンブール。自殺した日本人音楽家の遺書に、私を死を決意させた人物名と告発内容が記されていた。イスタンブール県警の刑事たちが捜査を進めると、トルコに住む日本人たちの複雑な人間関係が浮き彫りになり…

■きっと読みたくなるレビュー
アガサ・クリスティー賞大賞受賞作ですって! おめでとうございます。

新人先生とは思えないパワフルな書きっぷりにビックリ。ここまで綿密に文章を綴れるってのがスゴイよなー。もちろん取材もされてるでしょうが、アジアとヨーロッパの交差点であるイスタンブールの空気が伝わってくるんだよね。

物語としては自殺した日本人音楽家の遺書の内容をきっかけに、地元警察が捜査を開始する。並行して在イスタンブール日本人の元刑事、大学教授、日本企業に勤める会社員の妻やその友人たちなど、様々な人間関係の機微が描かれていく。

まず面白いのがイスタンブール県警の刑事たち、日本アニメが大好きだったりして可愛げがあるんです。刑事同士のやり取りも、冗談なのかマジなのかよくわからないセリフ回しが小気味いい。

しかし事件の中身はちょっとイヤな感じ、自殺の告発文がなかなか胃にくる内容なんです。観光ではなく、海外で生活することの大変さ、厳しさがよーく伝わってくる。

そして物語も後半になると、告発の背景に何があったのか真相が明らかになるのですが… 大人も子供もストレスなく生きるのはどうすりゃいいんすかね。報われない現実に嫌気がさしてくるのです。

読み終わってみると、たった1日の出来事なんですよね。それなのにこのプロットの多さ、情報や会話の分量に感服しました、ホント力作ですね。次回作も期待しています!

■ぜっさん推しポイント
海外で生活する人々の中でも、特に少年少女たちの生きづらさってのが切に伝わってきましたね。それでもイスタンブールの刑事たちが、優しく手助けしてくれる様子が胸に刻まれました。

異国の多種多様なトラブルがある中でも、子どもたちには明るい未来があるってことは伝え続けたいすね。

0
2025年12月28日

「小説」ランキング