あらすじ
「どんな哀しみの時も、貴方のそばにいる」ロサーナ王国の第二王子アルベルトは、突然、無実の罪状を突きつけられ北の果てのレーフェルト凍宮に追放された。アルベルトを裏切ったのは、幼い頃から大切に想っていた宮中伯筆頭のヴァンテル公爵。王太子の兄が亡くなり、世継ぎの身となってからは日々努力を重ねてきたのに……しかし全て失くし、向かった銀世界の離宮で待っていたのはアルベルトを追放したはずのヴァンテルだった。実はこれまでのことは全て、アルベルトの身を案じたヴァンテルが、アルベルトへの愛ゆえに行ったことで――? 凍てつく最果ての地で紡がれる、切なく一途な王道純愛ロマンス! ※電子版は単行本をもとに編集しています
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Posted by ブクログ
はーーー最高だった!
タイトルから甘々溺愛モノかと思いきや、甘々になるまでが長いし、やっとイチャイチャできるね♡と思ったら新たな問題が勃発して、山アリ谷アリな物語が好きな自分にピッタリの作品でした!
まず、心から信頼していた臣下(攻)に裏切られて心身共に傷ついている受けが儚くて尊い…
攻めのせいで傷ついているのに、何故か攻めはめちゃくちゃ過保護に接してくる…なんで??本心が分からないよ…と疑心暗鬼になっている受けの心情が切なくて何度も泣きました。
そして、疑心暗鬼になった受けに何度拒絶されても、懸命に支えようとする攻めの健気さにも涙腺崩壊
基本的に受け視点ですが、攻めが受けを愛している事がヒシヒシと伝わってくるので、自分のせいで傷ついた受けを抱きしめたいけど、今は抱きしめられないんだ…って葛藤が伝わってきてめちゃくちゃ滾りました。
こういう葛藤大好きすぎるし、二人の切ないすれ違いが最高すぎますね。
この二人のラブストーリーだけでも大満足なのに単純な溺愛モノではなく、受けの病の伏線や王家の秘密が明らかになっていく二転三転する展開にページを捲る手がとまらず一気読み。
読み応えと読後の満足感が半端ないです。最高の読書時間でした。
美しい文章に緻密に練られたストーリー。
これが無料で読めていたなんて…昨今のweb小説レベル高すぎる…ご馳走様でした!