【感想・ネタバレ】名古屋の品格のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

できれば、仏様の御骨がある日泰寺、三種の神器のひとつがある熱田神宮、源氏物語絵巻がある徳川美術館など、
品格のある話だけにしてはどうだろう。
そうすれば、名古屋を知らない人は、すごく品格のある都市だと思うに違いない。

品格ものの、品格のない話題の多さには、辟易としています。

それでも、5つ星にしたのは名古屋の同世代の人なら、内容にうなづけるところもあるかもしれない。

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2011年11月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

名古屋人は自虐的である。タクシーの運転手に名古屋のいいところを聞いても「なーんにもあれせんでかんて」と返ってくる。しかし、運転手の表情が暗いわけではない。そこにあるのは東京や京都を差し置いて名古屋がしゃしゃり出たくないという、一種の遠慮がある。
名古屋人はケチである。「かけた元手は、いな、できればそれ以上のものを必ず取り返す。」という気質がある。
名古屋は世間が狭い。出身高校所在地県での大学への進学割合は北海道に次いで2位。実質1位である。くいっぱぐれないし、土地が安い。
驚くほど夜が早い。同じ飲むなら家で飲んだ方が安くつくし、タクシー代も使わずに済むからお金がたまる。夜は早く寝て、朝も早く起き、一生懸命に働くというのが名古屋のスタイル。生活必需活動調査では名古屋は一位ある。つまり、日本一は早い飯、早い糞なのである。
名古屋はただのものが好き。
相撲の土俵は米俵が使われるのだが、それを全部持ち去るのは日本広といえど名古屋場所位のもの。
親との同居率が高く、お年寄りが家族や周りから大事にされる。金さん銀さんも名古屋の長寿姉妹である。
地域でも職場でもムラ社会と呼ばれ、人間関係を重視する名古屋人の生き方はよくよく考えれば、昔の日本人の生き方である。名古屋を象徴する「排他性」や『閉鎖性』は見方を変えると、家族や地域社会を大切にしてきたことの証明。
名古屋といえば経済と思われがちだが、根底には早寝早起きで働き者、節約倹約に励み、いざという時に備えてコツコツと貯金する、身の回りの物を大切にする、無駄遣いはしない、地域に溶け込み親や家族を大切にする―昔の日本人ならだれもが持っていたものを持っていた。
あまりにも実利すぎる生き方が品格にまで発展しなかった。
名古屋を含む東海地方の食べ残し率は9.6%と沖縄に次いで低い。
ひつまぶしももったいない精神が生んだもの。一度食べても三度おいしい。
名古屋が経済で独り勝ちしているのは以前と変わらず、石橋をたたいて渡ったり、時には渡らなかったりと、地味で慎重な経営をしていたからである。
名古屋らしさとは
名古屋はものづくりの街である。つまり、男の世界である。女性をターゲットにするのが基本であるのでビジネスになりにくい。時間に余裕のある男性はつまり高齢者である。もしくは中国や途上国の視察である。黒っぽいスーツを着た人がぞろぞろと真剣に眺めている様は決して楽しそうではない。ではどうしたらよいのか。実際問題、名古屋は潤っている。要するに誰かに来てもらう必然性がないのである。おそらくこうした状況はこの先まだまだ長く続くだろう。「観光」で人を集めるのは筋違いなのではないか。

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2014年05月08日

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