あらすじ
両親を早くに亡くした燈子は、手違いで引き取られた伯爵家で冷遇されて育った。家のためにと英国人の商人アランとの結婚を命じられるも、彼が求めたのは妻ではなく通訳兼社交のパートナーとしての役割であり、この結婚は仕事だと思ってほしいと告げられる。
英語が少し分かる燈子は、日本に馴染めないアランの心に寄り添いながら、様々な言葉や文化を教えるように。次第に心を通わせていく二人だが、アランは周囲の人々が英語を分からないのをいいことに、公衆の面前で堂々と甘い言葉を口にするようになってしまい!?
「How beautiful you are!」(君はなんて美しいんだ!)
「Would you stop joking around......」(冗談はおやめくださいませ……)
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登場人物
上総燈子(かずさ・とうこ)
養家で不遇の扱いを受けていた伯爵令嬢。独学で英語の知識を身に着け、アランの妻として通訳もこなす。
アラン
英国出身の商人であり貴族の御曹司。伯爵家で虐げられていた燈子を目にし、契約結婚という形で救い出した。
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Posted by ブクログ
日本人なのに髪の色が違う、ただそれだけのことで虐げられてきた主人公。
勤勉で与えられたものを吸収する力も、それを花開かせる応用力や胆力もあるという有能な人なのに。
それに気づいてくれる人が、結婚前も、そして結婚後もいてくれたことは幸福であった。
特に英語を教えてくれた先生が本当にいい人で。
主人公に肩入れしたせいで追い出されたものの、その後でちゃんと幸せになってくれていて本当によかった。
いや、旦那様もいい人なんですよ。
随分主人公を甘やかしてくれるし、彼女の有能さだけでなく、内面に惹かれていくあたり、本当に人を見る目あると思ったし。
ただ肝心のところで日和ったからなあ。
これは主人公にも言えることなのだが。
ビジネスパートナーとしての結婚だったのに、互いに惹かれ合ってしまい、でもビジネスパートナーに自分の本当の想いを告げて迷惑をかけたくないと、互いに本音を言わないまま終わっちゃうという。
勿体ない!
まあ旦那様はいずれ英国に帰る身なので日和るのも分かるが、今度は英国で様々な偏見の目から彼女を守るくらいの気概を見せてほしかったところである。
あと、妹と義父母の顛末が、意外にあっさりという。
人を使って暴力沙汰にしようとして失敗した後のやり方がぬるい印象。
あれでどう逆転するんだったのか、ちょっと疑問でもあった。
口で勝てないから暴力沙汰なら分かるのだが、逆だったので。