あらすじ
あなたにパスを、送ります。
期待の新鋭・かわじろうが贈る最新短編集、発売決定!
初の単行本『あたらしいともだち』(マガジンハウス刊)で、第30回手塚治虫文化賞 短編賞を受賞!
じわじわと熱い注目を集めている新星が描く、揺らめく思いの物語たち。
この気持ちが、あなたに届きますようにーーそんなささやかな願いが詰まった1冊です。
『コースロープ』
走るのも勉強も苦手だけど、水の中では完璧。でも転校先でスランプになってしまったつぐみは・・・小学館第93回新人コミック大賞 青年部門大賞受賞作!
『13歳』
大人になったら犬を飼ってみたいけど、自分の未来は想像できない陽。塾帰り、ぽつんと待つバス停で見つけたのは・・・?
『敬語の顔』
無難なことしか言わ(え)ない新入社員・吉田君と、そのチューター・村松さん。二人はどこかギクシャクしたまま出張へ・・・
『ロング・パス』
バスケでみんなと繋がっていたのに、ケガをしてしまったバスケ部員・サヤカ。意気消沈してたまたま通りかかった美術部で・・・?
『みんなで、遠くから』
人を撮るのがどうしても苦手な写真部員・きい。だけど生徒会の依頼で「卒業前最後の1ヶ月」を撮ることになり・・・
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
かわじろうさんの二作目。また、とても繊細な人たちを描いた短編漫画。繊細といっても、繊細の押し売りをする人ではなくて、本当にそこらへんにいる、優しくて周囲の人や環境に押しつぶされそうになっている人たち。
青い空と明るい黄緑の原っぱが素敵な表紙に、登場人物が全員描いてある演出が良い。
そして、かわじろうさんの絵って癖になる。本当に個性があって、同じ話なのに、読み返すと表情が違って見えるような、そんな魅力がある。シンプルな絵なのに、その中に動きがあって、とてもいいなって思う。
どのお話も良かったけど、題名になっている、怪我をしてしまってバスケを続けられなくなった女の子のお話「ロングパス」と、上司と部下の話「敬語の顔」が好きだったな。