あらすじ
生贄として、人喰いの悪竜へ捧げられた亡国の王女シルビア。だが──
「私の身体はくれてやるから知恵よこせ、この蛇とかげ!」
「お主みたいな未熟でマズそうな人間、喰えるか!」
悪竜ヴェールは彼女を喰わず、代わりに彼女に世界を見せる旅へ誘う。
すべては彼女を「美味しく喰らう」ために。
こうして始まった、竜と姫との二人旅。
だが、国家、宗教、経済、難民、外交――世界を形づくる仕組みに触れていくうちに
「世界を知る旅」は、「世界を背負う旅」へと変わっていく。
やがて明らかになる、彼女の国と家族を殺した大いなる陰謀。
竜と王女は、世界を巡る謀略に巻き込まれていき──
剣ではなく交渉を。
魔法ではなく謀略を。
力ではなく知恵を武器に。
これは、世界を知った少女が、君主になる物語。
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Posted by ブクログ
ファンタジー慣れしてなく最初は難解で主人公の口調からして独特の空気であったため心配になったが、中盤のこの作品の見せ所から一気に引き込まれた。あー面白い…面白いなこれと口に出てしまった。主人公の動機も一貫していて好感が持てる。ヒロイン(ヒロインだとも)との関係性のさらなる掘り下げは今後に期待かな。地の文の雰囲気が多分かなり独特な作品だと思う。結構読みにくいしノリもイタくはあるんだけど、ただただめちゃくちゃに好み。好き嫌いが分かれるだろうけど読み進めたくなる感じが中盤で一気に爆発するのも良い。
エピローグがモブ視点なのがこの作品の着地点として素晴らしく、非常に好みであった。
Posted by ブクログ
いやあなんと言うか感想が書きにくいなあ。
竜の生贄にされた亡国の姫さまのお話なのだけど、あらすじから竜を言いくるめて味方にし国を再興するヒロイックファンタジーかと思いきや、かなり違った。
もちろん姫と竜とのバディモノではあるし、姫さまの陰謀劇とも言えるし、あるいは救国の姫伝説の内幕ものとも言える。
でもどうもスッキリしないんだよなあ。
多分ヒロインの行動の原点がよく分からないからだ。
結局彼女の本当の望みはなんだったのだろうか?
それが揺れ動いているような気がして、あるいは何重にも隠されているような気がして、戸惑ってしまった。
ラストの趣向は一瞬騙されそうになったけど笑
なんにせよ、竜と姫の亡国奪還物語が続くのならば読んでみたい。