あらすじ
1900年代初頭、倫敦。日本の没落令嬢・爽子は、偽の婚約者と共に遠い異国の地に降り立った。
家族を支えるため、何でも屋を営む爽子の元に舞い込んだ「英国での偽装婚約」の依頼。英国貴族の御曹司・セドリックを望まぬ婚約から助けるため、偽の婚約者として海を渡った爽子だが、待っていたのは言葉も文化も違う異国の厳しい洗礼だった。
しかし、持ち前の明るさで困難すらも楽しむ爽子は、閉鎖的な英国上流社会に新風を吹き込み、セドリックと家族の確執をも解いていく。そんな姿に、最初こそ期間限定の関係と思っていたセドリックも次第に惹かれていき――。
英国貴族の御曹司と運命を変える、国境を越えたシンデレラロマンス開幕!
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登場人物
花村爽子(はなむら・さわこ)
没落した家を支えるために何でも屋を営む没落令嬢。とある目的のために渡英を画策していたところ、偽装婚約の依頼を受けた。明るく前向きな性格で、どんな壁も笑顔で乗り越える。
セドリック・エヴァンズ
英国貴族の御曹司。家族との確執から日本に逃げてきていたが、勝手に決められた婚約を破棄するために爽子とともに帰国することに。性格はやや捻くれているが、愛するものには一途。
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Posted by ブクログ
爽子が小さなことから大きな困難まで、特にへこむことなく自力で乗り越えていくから頼もしすぎるという。
偽装とはいえ婚約したその家で些細な嫌がらせを受けても、可愛いものと笑い飛ばすその丹力、見倣いたい。
英国で日本人というだけで、ただでさえ色々と編見にさらされているというのに、何だったら偽装婚約相手の態度も最初は酷かったのに、孤軍奮闘で切り拓いていくのだから、そりゃ彼も惚れるしかないというね。
親友が恋した英国人に彼女の手紙を届けるために、英国人であるセドリックの婚約者という建前を手に入れて単身渡英するという、初手から大分ぶっ飛んでいる爽子。
最初はそんな爽子を珍獣のように見ていたセドリックが、どんどん彼女に絆されていく様は痛快ですらあった。
痛快と言えば、とにかく爽子が「敵」を論破していく様は本当に痛快そのもの。
セドリックの妹をいじめていた相手や、セドリックの父親に対する返しもさることながら、一番痛快だったのは、セドリックをずっとんでいた某キャラに対しての論破。
爽子自身は池に落とされて殺されかけて、実際は手が震えるほど怖かったにも関わらず、ブち切れた爽子の舌は留まることを知らない。
容赦なく相手を言葉のナイフでぶった切っていく。
「貴女は人殺し」「一生許さない」なんて言われた日にや、相手もそりゃ現実を見る。
見ざるを得ない。
そんな爽子がどんなことなら弱気になったり、諦めたりするのかなと思っていたら、まさかの自身の恋心という。
親友が同じような恋で諦めざることをえなかったのを間近で見ていたし、初めての気持ちだったのだから、なかなか踏ん切りがつかなかったのだろう。
その頃にはもう両想いだったのに、何とももどかしい。
でも、そこは爽子嬢、一度こうと決めたら、アクセル全開である。
いつもセドリックの予想の斜め上を行く爽子のラストの行動、ぜひ見届けていただきたい。
名前の通り「爽やかな」ラストでした。
読後感も最高な物語でした。
あと、可愛い妖精も出てきますぞ。
色々な伏線でもあるので、その点もおすすめポイントです。