あらすじ
※紙版とはコンテンツが一部異なります。
掲載されていないページ、記事、写真があります。
都会で生きる男と女。その人間たちの普遍的な感情、そして心の機微を、苦しく、優しく、そして深く切り取り、切ないまでの儚い日々を美しい線画で描いた魚喃キリコの作品は、海外からも高い美術評価を今も受け続けている。
伝説となったその作品の数々が、ファン待望の時を経て、13年ぶりに新装版で登場。
1997年から2002年にかけて各媒体で描かれた短編作品と描き下ろし作品を収録した中期短編集。
特に2000年以降の作品については、「どんどん線がストイックになっていった」と魚喃キリコ自身が語っており、そうした絵の変化も本作で見て取れる。
歳をとることに焦りを感じる女、孤独を抱えながらカップルに憧れる女、片想いが交差する三人の男女などが登場。切ない結末からハッピーエンドまで、誰もが一度は触れたことのある等身大の19の物語。
また、『南瓜とマヨネーズ』のツチダや、『strawberry shortcakes』の里子と秋代も登場し、魚喃作品の中でも絶対に外せない一冊となっている。
【収録作品】
「またいつかその時まで」
「彼女のことを、いっこだけ」
「ある女のコのお誕生日」
「そして恋は始まっていく」
「痛々しいラヴIV」
「夕暮れ」
「水槽」
「まァ、これもいいかなってことで」
「ラブリー」
「こんなふうな夜の中で」
「痛々しいラヴV」
「日曜日にカゼをひく 第一話」
「日曜日にカゼをひく 第二話」
「日曜日にカゼをひく 第三話」
「君でよかった」
「痛々しいラヴVI」
「鈴木さん」
「夜のひとかけ」
「幸せに眠る」
(内容は変更になる場合があります)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
なんか、90年代、00年代の自分に重なり、痛々しさが倍増してしまう。
近しい人が最近、新生児の子を亡くしてしまう、ということがあり、今自分の子が、何とかここまで生きていることは、奇跡なんだと思い知らされて、色々考えてしまっている中、
妊娠した浮気相手の子が、決死の思いでそれを打ち明けた時に、いとも簡単に、ゲームしながら、「マジで堕してよー。」と受け流すバカ男のシーンを読み、20代の私だったら、そうだよな、誰の1番にもなれないような女は、子供なんか望んじゃダメだ、と、自分に重ねて凹んでいた気がするが、今の私だったら、ナニサマじゃお前!ちょっとこっち来いや!と、男に飛び蹴りくらわしてブチキレていると思う。
…くらいの心境の変化を、四半世紀を経て得ました。
未だにね、「本能で人間は子どもを欲しがるものなのよ。理由なんてない。」とかいう発言とか、結婚や子を持つことは当然自然とする人間と一括りにされたくないという傲慢さは私の中にあるのよ。でも、子を持つことで、誰もがみんな、大切にされなくちゃならないし、そのために、できる限り人に、社会に良くありたいという気持ちが自分に芽生え、より良くありたいと願えるようになったことは、子を産んで良かったなと、思ってる。そんで、子を持つ親の多く(残念ながら全員ではないが)は、かけがえのない大切な存在が、傍にいて、その存在がよりよく生きられるように、少し先の未来と、自分が死んでからの未来が、少しでも良いものになるように考えていて、小さな連帯を、言語化はせずとも、持っているということに、希望を持ってる。
子を産まねば気づかなかった、子を産んで、良かったなと思うこと。