あらすじ
SNS時代のデマや分断にどう立ち向かうか。教育、心理、宗教、政治、情報工学など各分野の第一人者が、誤情報が急速に拡散する仕組みを分析。対話や知的な免疫を育む教育を通じ、民主主義と信頼を再生するための道筋を提示する。
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Posted by ブクログ
SNSがばら撒く誤情報、ポピュリズム、過激主義といった、現代の暴走しがちな世相に対する論考集。
訳文が難解だし、トピックが多様すぎて話題がとっ散らかってる感があるし、背景も日本の状況と違うので(英国圏の話?)、読むのに大変苦労したのが率直な感想。
ただ下記のような新たな発見もいくつかあり、結果的に良かった。
◯ポピュリズムと法の統治。極端な法律を求める世論に押されて、実効性の無い法律が出来上がっている。(10章)
◯英国議会の機能不全。中身よりもパフォーマンスが重視され、小選挙区は過激主義に迎合する。(12章)
◯BBCの「悪しき」平等主義。議論を対等にしようとするあまり、専門家と同じくらい陰謀論者に発言機会を与えてしまう。結果的に過激主義を促進している。(9.12章)
◯あいまいさが世界政治に果たす役割。物事に白黒つけることの危険性。出来事の複雑性、不確実性を受け入れる。(14章)台湾に対する米国の立場なんかまさにそうですね。
◯良いニュースより悪いニュースに人は注意を払いがち。メディアはその為に悪いニュースを多く流すが、悪いニュースに囲まれることによって不安や心配という気持ちを抱く傾向が強くなる。(20章)確かに四六時中会社メール(大抵は悪いニュース)を見ていると不安感が強くなる気がする。