【感想・ネタバレ】分かり合えない人をうまくかわす技術のレビュー

あらすじ

「あの人がいるだけで、毎日がしんどい……」
「どうしても離れられない」という状況にいるあなたを救う、心の護身術。

職場の上司、取引先、あるいは家族や親戚。世の中には、論理や常識が通じず、感情的で自己中心的な「厄介な人」が必ず存在します。
相手が「物理的に距離を取れない相手」である場合、私たちは「自分が我慢するしかない」「話し合えばいつか分かってくれる」と考え、自分をすり減らしてしまいがちです。

しかし、臨床心理士・公認心理師である著者の田所俊作氏は、これこそがあなたを苦しめる最大の原因であると指摘します。
本書の目的は、相手を変えるという「非現実的な目標」を捨て、「自分が傷つかないために、いかに上手に関わりを『かわす』か」に焦点を当てることです。

◎「話せば分かる」という呪縛を解く:相互理解という幻想を捨てることが、あなたを救う第一歩になります。
◎相手の「正体」をプロファイルする:理解するのは許すためではなく、相手の言動に巻き込まれないためです。
◎「境界線」を育てる実践ワーク:脳と神経系のメカニズムに基づき、過剰な干渉を跳ね返す「バウンダリーワーク」を公開。
◎離れられない人への対処法:物理的な距離が取れない相手に対して、心理的な距離を置く「戦略的撤退」の技術。

「離れたくても離れられない」という状況は、あなたのせいでも、相手のせいでもない「関係の仕組み」によるものです。
臨床現場で培われた確かな知見に基づき、「まともに相手をしなくていい」という圧倒的な解放感とともに、今日からあなたの心に「安全基地」を取り戻しましょう。

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Posted by ブクログ

まず良かった点として、自分を悩ませてくる相手のタイプが具体的に分類されていて、とてもわかりやすかったです。「あ、これうちの職場のあの人だ」と思い当たる部分も多く、対処法もハードルが低く書かれているので、実践に移しやすいのが良かったです。

一方で、少し物足りなさも感じました。この本はあくまで「被害者側」の視点に立って、うまくかわす技術を教えてくれる本です。ただ、強硬な態度を取ってくる相手にも、本心ではそう思っていない部分があるのではないかと思います。自分自身、たとえば妻に対して、本当はそんなつもりはないのについ強く言ってしまうことがあります。そういう「加害者側」にもなり得る人は案外多いのではないでしょうか。相手をかわすテクニックだけでなく、自分自身がそうならないためのヒント、相手の心の変え方についても触れてくれていたら、もっと満足度が高かったと思います。

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2026年07月23日

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