あらすじ
総再生回数1億5千万超えの大人気YouTubeチャンネル「大人の学び直しTV」の配信者・すあし社長著。
チャンネルでよく見られている「地政学」関連の動画をもとに、大人が教養として知っておくべきトピックを解説する一冊。
地理的力学が働きやすい中東やロシア、中国をはじめ、アメリカ、欧州、そして日本周辺の地政学に関する話題を、
動画を見ただけではわからなかったポイント含め、図版を使いながらわかりやすく内容展開。
本書を読むだけで、世界の「なぜ?」がよりはっきり見えてくるはず!
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Posted by ブクログ
内容が素晴らしいです。これを一冊読めば大人の会話ができるようになるでしょう。この内容を学校ではなくYouTuberから学ぶことが日本の教育の心配な点です。
Posted by ブクログ
現在、紛争などをの問題を抱えている地域を地政学の観点から、その理由を説明していた。世界中のあらゆる場所を網羅していて、一冊で満足感のある内容でした。
書いてあることも難しくなくて、誰でも読めるいい本でした。
Posted by ブクログ
地政学に興味のある私がタイトル「大人の地政学」に惹かれて買ってしまいました、ネットで買ったので目次しか見れませんでしたが、目次から面白さが伝わってきました。
この本はタイトル毎に、それに関する地図が載っていて、地図好きの私にはピッタリの本でした。この数年で、世界中に多くの紛争が起きていますが、それらも地政学の観点から見ると納得できたり、交渉にも時間がかかることが理解できるようになりますね。今後も類書を読んで、それらの共通項と相違点(特徴点)を明確にした上で、自分なりの意見や視点が持てるようになることを目指したく思います。
以下は気になったポイントです。
・世界の通信の99%以上は海の底に敷かれた 光ファイバーケーブル、 いわゆる 海底ケーブルを通じて やり取りされている。私たちが 普段何気なく使っているインターネットは、物理的に改定を通る ケーブルという見えないインフラに支えられている(p4)
・地政学 と聞くと 難しく感じる かもしれないが その本質は「 地理的な条件が人々の暮らしを左右する」 という シンプルな話である。 地政学の視点から見ると リーダー 個人の性格や イデオロギーは国家の行動を決める 2番目の要因にすぎない、 大国の振る舞いを本当に決めているのは「その国が置かれた物理的な条件= 地形」である(p7)
・ ロシアは侵攻によって ウクライナ 南部のマリウ ポリ などの 港湾都市を制圧し アゾフ海 を事実上 ロシアの内海にしてしまった、 これにより クリミア への陸上の補給ルートは完成した(p30)
・ 世界第2位の経済大国となり強力な 海軍力を 築きつつある 中国であるが、 どうしても 解消できない悩みがある それは「海への出口がない」ということである、 なぜ彼らが 台湾・ 尖閣諸島 ・ 南シナ海に執着するかが理解できる(p52)中国の感染が太平洋に出ようとする時、沖縄本島と宮古島の間にある宮古海峡、台湾とフィリピンの間にある バシー海峡、 鹿児島の大隅海峡を通る必要がある(p54)
・ イランの武装勢力・フーシ派 が 使用する自爆 ドローンの価格は1機当たり300万円程度、 これをきするために アメリカ海軍が使うミサイルは3億円、 最新のものでは 7億円と言われている、 このコストの非対称性こそが 非対称戦争の恐ろしさである(p89)
・ どちらか一方を善悪と断じることは 地政学の味方ではない、 地政学か教えてくれるのは「 なぜ双方がそう 動かざるを得ないか」という問題を巡る その地理的な構造である(p107)
・黒海には地政学的に致命的な特徴がある、外の海= 地中海に出るための出口がたった1つしかない、 ボスポラス海峡とダートネス海峡、トルコが管理する この狭い水路が詰まってしまえば 黒海は巨大な 袋小路となる、象徴的だったのは2022年4月 ロシア 黒海艦隊旗艦「モスクワ」の撃沈である、第二次世界大戦以降で撃沈された軍艦としては最大であり、 ロシアの海の支配者としてのプライドは消えた(p123)
・アメリカのペリー提督が日本に来た 本当の目的は日本を占領することではなく、 中国へ行くための中継地点で補給する船の燃料としての「石炭」や 捕鯨船の乗組員のための「水と食料」であった(p148)
・日本が独立を守るためには 軍艦や 大砲を買う 外貨が必要であった、 資源のない日本を救ったのは シルク= 生糸、であった。ヨーロッパでは解雇の病気が流行って 養蚕業が全滅していた そこで 品質の良い日本の生糸が飛ぶように売れた、 これが日本の近代化の資金源となった(p149)
・ イギリスにとって一番恐ろしいのは日本がロシアのものになることであった、 もし日本がロシアの軍事基地になったらイギリスの宝である 中国やインドへの覇権争いが脅かされる。 だからイギリスは日本を植民地にして弱らせる、よりも日本を強くして ロシアへの防波堤にする方が得だと考えた(p150)
・ ロシアにとって オホーツク海 はアメリカ本土を攻撃できる 核ミサイルを積んだ 原子力潜水艦を隠しておく 絶対に侵入されたくない 裏庭である、 その入り口に当たるのが、 国後島や 択捉島 などの 北方領土である。 ここを日本に渡すことは自宅の裏口の鍵を敵に渡すようなものであり ロシアの核戦略上 ありえない 選択肢である(p158)
・ 南鳥島は日本の最東端に位置する島である、 一辺が約2km の三角形をした 平坦な島であるが、 この島が存在することで 日本は周囲に国土面積を上回る 約43万 平方キロの巨大な 排他的経済水域を確保できる(p179) 南鳥島の 泥は希少な「 重希土類」を含んでいるという地質学的な奇跡のような特徴を持っている、中国の鉱山のように 放射性物質をほとんど含んでいないため 環境に優しい(p184)
・半導体はかつて「 産業の米」と呼ばれていた、米のように安くてどこにでもあり あれば便利だが 戦略的な意味は 薄い 基礎 食料品 という意味である、 しかし 21世紀の現在 呼び名は変わった「現代の石油」 それが今の半導体の立ち位置である。 石油がなければ戦車も飛行機も動かないように、 半導体がなければスマホも 生成 AI も最新鋭のミサイルもほぼ 動かない。 半導体を確保することは 国家の精子をかけた安全保障 そのものになった(p191)
・日本は 半導体 完成品のシェアは低いが、 半導体を作るための装置や特殊な薬品において 日本企業は圧倒的な シェアを持っている。例えば シリコンウエハー や回路を焼き付けるための特殊な薬剤= フォトレジストは日本企業がほぼ独占している(p199)
・日本には 原油 備蓄は254日分ほどあるが、 LNGの備蓄は2週間程度しかない。 日本は電力の多くを火力発電に頼っている もし LNG 船が来なくなれば即座に停電が起きる(p207)
2026年6月23日読破
2026年7月1日作成