あらすじ
10年選手の安い器と一度も使っていない高い器、どっちが価値が高いのだろう。
子供はワンワン泣いても不自然じゃないのに、大人になるとこっそり静かに泣くべきという風潮があるのはどうして?
モノマネを極めたら「狂気」と「愛」は隣あわせの行為ではないかと気づいた
AIに健康管理してもらっていると「餌付け」されているのではと思えてくる etc.……
ふと立ち止まって生まれた生活の疑問・考察・変化をユーモラスに描く20編。
▽あとがきより
思い返してみれば、生活には、愛おしさがたくさんちりばめられていて、その一つひとつが発見の連続であり、試練のようなものであることに気づいたのだ。
現在未来の不確実性を恐れないこと、変容を恐れないこと、多面的で彩りがある世界の姿を素直に、誠実に、そして軽やかな愛おしさを持って受け入れること。
口で言うことは簡単だが、並大抵のことではない。だからこそ、試練と言えるのかもしれないし、僕は言葉の力を信じたいと思っている。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ーひとりでも大丈夫だけど、誰かと大丈夫になってみたい。
ー居場所は自分の感覚の中にあると捉えること
誰かとの関係性の中に求める居場所は脆い
ー他人に言われる価値観は、タイムワープしている人出ない限りみな人生1回目の感想なのだ
言葉選び遊びが、朝井リョウに近いおもしろさで(お腹弱いし笑)、しかも丁寧な暮らしなのか壮大な暇つぶしなのか、この1日をめいっぱい生きるひたむきさを感じた!
かわちぃとか若者言葉使ってるのもいい笑
「自意識」と向き合う、抱きしめることでセルフラブを貫くことができる。
自分の生活を無条件に愛そうと自信をくれる文章だった。
Posted by ブクログ
せわしない毎日、見逃してしまいがちな大切なこと。
それは小さすぎて、意識しないと見えないようなものなのかもしれない。人によっては、それは単純な行いでしかなくて、でも視点次第ではそれは幸せだったりする。
帆坂悠さんの、視点からはちゃんと掬っていて、大切に抱え込んで残していて。
今読んで良かった。
"「一緒にいることで、大丈夫になる」
そんなふうに、生活に溶け込む愛を掬い上げていけたらいい。2人だったらどこに行っても指の形はピースじゃん。
お一人様ではなくお二人様になるんだ。"
"人生の主語は自分であり、相手にあってもそうあってほしいと願う。自分本位に振る舞うということではなく、お互いが人生を豊かにするため手を伸ばし合うように、日常の中で対話をして、共有をしあってより良いものにしていく。何よりも相手の意思を尊重して、平等な関係性のなか、共に人生を歩んでいく。"
"季節のフルーツを買うことは、生活の余裕に直結している。季節のフルーツを買おうとする時は、生活と未来が共鳴した時だけである。"
"余裕がないと嘆く生活の中で、手を動かし、五感を使い、目の前の変化に集中する。その一連の流れは、自らの内側へと深く潜り込み、心のバランスを調整する、生活の祈りとも呼べるだろう。完成したジャムが瓶の中に収まるように、僕の精神もまた、この「つくる」という行為を通して、穏やかな均衡を取り戻していく。とっても良い時間だ。"
"ドーパミンを出すことだけが人生なら、闘牛にでもなればいい。欲望という名の赤い布に翻弄されながら突進し続ける牛になればいい。僕は牧場にいる乳牛でいい。
広大な自然が広がり、草木が生い茂る匂いを感じ、毛が靡いた刹那の風に季節の移ろいを思いら気ままに乳を絞られる牛でいい。"