あらすじ
友情や恋愛とは無縁の青春を送る陰キャな私――月影姫子には苦手な人がいる。女子校の王子様こと大路巧美だ。
関わりなんてないと思っていたのに、ひょんなことからキスの練習を頼まれてしまった!? しかもこの王子様、実は……。
うぶでメンタルよわよわ、そしてキスがへたくそすぎる!
「みんなには言わないで。嫌いにならないで……」
普段は格好いいくせに、なんで私の前でだけ恋する乙女みたいな顔するの!? 王子様の秘密を守るため、こっそり続くキスの練習。だけど練習するたび距離はどんどん近づいて……?
完璧(に見える)王子様とのガールズラブコメ開幕!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これぞガールズラブコメディといった楽しい作品でした。陰キャだけと歯に衣着せぬ物言いをする主人公と、”女子校の王子様”として慕われているけど、実はよわよわメンタルでそれを主人公の前で抱けるヒロイン、という実に王道のキャラ設定が、本作の肝となる「キス」を巡るドタバタ展開に非常にマッチしていると思いました。「キスがへた」という主題を最初からオチまでうまく使っていて、いわゆる”天丼”のようなやり取りに大いに笑わせて頂きました。無銘氏の次回作を楽しみにしています。
Posted by ブクログ
卑屈陰キャ✕ポンコツ王子の学園百合
まずタイトルが面白すぎる。
女子校の王子様「なのに」って、経験豊富なのが当たり前みたいに言っていて変だし、「へたくそ」がひらがななのも脱力感がある。
主人公の姫子は卑屈レベルMAXな女子で、自己評価の低さと周囲を小馬鹿にしたモノローグが読んでいて楽しい。
そして相手役の大路さんは、普段はスマートな王子様キャラとしてチヤホヤされているのに、姫子の前では急にポンコツになるギャップが面白い。
特に、肝心のキスシーンが全然扇情的じゃないところがいい。やけに息が荒い、目をバキバキに開いている、動きがギクシャクして気持ち悪いなど、大路さんのダメっぷりがしっかりと出ている。
なお、姫子は自覚なきモテ女である。卑屈すぎて本人は気がついていないものの、大路さん以外にも数名からあからさまに惚れられている。
この、非モテの妄想を文字に起こしたような状況もなかなか楽しい。
オチへの持っていき方も綺麗で、最後まで楽しく読むことができた。
ただ、「洗濯機みたいな音ゲー」をプレーするところはだいぶ蛇足に感じたけど笑
あれは多分、作者の趣味が出てる。