あらすじ
★『ぼくが生きてる、ふたつの世界』映画化
★『「コーダ」のぼくが見る世界』が「第71回 青少年読書感想文全国コンクール課題図書」(高等学校の部)に選出
今注目の著者・五十嵐大による、初の半自伝的お仕事小説!
「え? ちょろっと文章書いてもらうだけなのに、そんな金取んの?」
耳が聴こえない両親のもとで育った聴こえる子ども・コーダである伊賀紡(いが・つむぐ)は、自分のことを“ふつう”に見てもらえない環境に嫌気がさし、親元を離れ、東京でライターとして活動することに。ところが、そのライター業でも無力感に苛まれる出来事ばかり。両親を地元に残したまま“逃げてきた”自分への罪悪感が募る一方だ。こんな状態ならば、親のために生きるべきなのではないか……。そんな紡にとっての心の支えは、紡と同じように地元を出てきた共に暮らす親友、柏樹優平。ともに苦労を分かち合うことでなんとか日々を過ごしてきた。
ある日、ヤングケアラーとして育った過去を持つ実業家・蓮音美羽の取材で、彼女の様子がおかしいことに気がついた紡はある質問を投げかける。このことがきっかけとなり、紡は少しずつ自分が進むべき道を見出し、自信をつけていく。しかしそんなとき、優平から思いもよらない言葉を投げかけられ……。
居場所を探す全ての人に贈る、まっすぐ心に届く感動作
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
作者がライターとして活動してきたなかで実際に体感したものを下敷きにしているストーリーとのことで、リアリティーがあって考えさせられる部分がたくさんあり、とてもおもしろかった。
以下、心に刺さった言葉。
「いまを価値のあるものにするかどうかは、他の誰でもない、紡自身が決めることなんじゃないかな。選択した道を間違ったものにするか正しいものにするかは、紡次第なんだと思うよ」
「父と母に。…ふたりは守られる存在ではなく、ともに生きていく存在だったのだ」
Posted by ブクログ
耳が聞こえない両親を持つ耳が聞こえる子どもとして育った紡は故郷を離れ東京でライターとして生活している。雑誌や新聞、WEBなどにある文章はこうしてライターさんが書いているのだと知った。たびたび送られてくる母からの手紙を開封することもなく引出しにしまっていたが幼馴染とぎくしゃくしたことがきっかけで自分と向き合い手紙を読んでみることにした。両親からの愛に感動した。