あらすじ
「ひとごろし、がんばって」――幼い字の手紙を読むと男は温厚な夫婦を惨殺した。二ヶ月前の事件で負傷し、捜査一課から外された雪平は引き離された娘への思いに揺れながら再び捜査へ。シリーズ最新作!
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Posted by ブクログ
このシリーズ、犯行は置いといて犯人の人物像にいちいち共感が出来すぎてもはや問題に感じなくもない、笑
主人公は刑事だけど、だから敵対しているんだけど撃ったりしちゃうんだけど
覗き込んでみたらやっぱり人格の否定には至らない気がして
罪を憎んで人を憎まず的な話ではなくて、たぶん回路が、雪平も、どちらかといえば犯人寄り、と言ったら語弊があるけれど、、
そもそもふつうの一般市民的なひとたちが、もういちいちアレなもんだから。
秦さん、テレビのひとなのに、テレビきらいなんだなーってつくづく思う。
マスコミ嫌い、って言っちゃうと信念が俗っぽく成り下がってわたしまでなんか悔しくなるけれど。
テレビ要らない派の人たちが何人か登場するけれど、意外ともしかしたら少数派という程でもないのだろうかと思い掛けた。
自分が間違っているという淡白な諦めは、そう褒められたものではないのかなあ。
Posted by ブクログ
被害者のミッシングリンクを探しつつ、各章の合間に挟まれる少女の行がどのように繋がっていくのか興味を持ちながら読み進めた。事故死した娘の復讐であった犯人の思いが本のタイトルにも反映している。
『ひとごろしがんばってください』のコメントも意味も最後にしっかり回収されていた