あらすじ
除霊師、という名の実質「何でも屋」を営むアラサー女子・奈々圭(ななか)は、ある日遠縁にあたる親戚の様子を見に行くように頼まれて向かった先で、奇妙な少女・莉流(りる)と出会う。
依頼される内容は実際に心霊関係の事件はほとんどなく、いわゆる「ヒトコワ」な現場に遭遇することが多い。相談者の話を聞いて事件の謎を模索する中、助手として引き取った莉流が持つ奇特な才能によって人間が持つドス黒い事件を次々と解決へと導いていく。とても10歳の少女とは思えない落ち着いた言動や考え方、何より犯罪者となる人間の思考を知り尽くしたかのような判断力、……そう彼女の中にはかつて死刑でその身を滅ぼしたシリアルキラーが転生しているのだった。
感情タグBEST3
本格ミステリー
ジャンルとしてはミステリー。ホラーミステリーの要素も強いけど、寧ろ本格ミステリーかな。途中、オマケページ的な感じで「事件FILEメモ」なんてものが載っていて、いかにも読者に対して「この謎が解けるかな?」という感じなので、少なくとも本格的な推理モノを意図して描かれているんだろうなとは思う。
でも正直あの情報で真相に辿り着けるかな?っていう疑問は感じた。自分の推理力が足りないからなのかどうかは自分では判断できないけど。本格ミステリーファンのみなさん(自分はそれ程でもないので)がこの作品にどのような評価を下すのか、ミステリーとしてどのレベルにあるのかは気になるところ。ただ、ミステリーとしての完成度がそこまで高くなくても、ミステリーファンならそれはそれで楽しめるんじゃないかな。犯人の粗探しが大好きな人間なんてのは、総じて物語の粗探しも大好きだと思うので。実際、最初の事件の犯人の動機について腑に落ちない部分もあるんだけど、ネタバレになるのでやめておきます。
そういう意味でも、ミステリーファンの人にぜひ読んでみて欲しい作品ではある。
因みに自分は「シリアルキラーが転生した話」というつもりで読み始めたので、意外にもミステリーだった、思っていたのと違った、というのが正直なところ。このいかにもなろう系の転生モノを連想させるようなタイトルは、ミステリーファンを引き付けないと思うし、損してる気もする。決してなろう系ではなく、それどころか原作モノでもなく原作者が別にいるわけでもない、れっきとしたオリジナル漫画なので、昨今の風潮の中で漫画ファンとしてとても好感が持てます。