あらすじ
「突然聞こえにくくなった」「話はできても聞こえてない」……実は私たちの身の回りには「聞こえ」に困難を抱えている人たちがたくさんいる.にもかかわらず,難聴者や中途失聴者が生きる現実はほとんど知られていない.日常にある生きづらさ,あるべき聴覚補償を,医師や支援者,多くの当事者たちの声から伝える.
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Posted by ブクログ
中途失聴者や難聴者の手記が多数収録されている一方、手話を第一言語とするようなろう者の話はほとんど出てこない。全難聴が編集している本なので、それ自体は当然なのだと思うが。
ただ、聴覚障害のある人のあり方は、この本から受ける印象よりもはるかに多様なはずだ。
専門家や当事者であればこの本の位置付けを理解して読めるだろうが、一般の読者には、ここに描かれた姿が「聴覚障害者」の代表像として受け取られてしまうのではないかと少し心配になった。岩波には、この本が聴覚障害者全体を網羅するものではないことがより伝わるような編集上の配慮があってもよかったと思う。