【感想・ネタバレ】マネーの世界史 我々を翻弄し続ける「お金」エンタテインメントのレビュー

あらすじ

お金がどのように生まれ、歴史的に引き継がれ、現代の経済システムに組み込まれてきたのか――古代から現代までの5000年以上にわたる貨幣・マネーの壮大な歴史を軽妙な語り口で展開する「お金エンタテインメント」。

【目次】

1 マネーの発明
第1章 マネーの起源
第2章 紙幣を発明したとき、経済革命が起きたが、その後、何もかも忘れることにした
2 人殺し、少年王、そして資本主義の発明
第3章 いかにして金細工職人が偶然、銀行を再発明したか(そして英国を大混乱に陥れたか)
第4章 確率を使って金持ちになる方法
第5章 タイム・トラベルとしての金融――株式市場を発明する
第6章 ジョン・ロー、マネーを発行する
第7章 百万長者の発明
3 さらにマネーを
第8章 誰もがもっとマネーを手に入れられる可能性がある
第9章 だが実際のところ:誰もがもっとマネーを手に入れることなんてできるのか?
4 現代のマネー
第10章 金本位制:ある愛の物語
第11章 そいつを中央銀行などと呼ぶな
第12章 マネーは死んだ。マネーよ、永遠なれ
5 21世紀のマネー
第13章 いかにして部屋の中のふたりの男が新しいタイプのマネーを発明したか
第14章 ユーロのおおざっぱな歴史(そして、どうしてドルのほうがうまくいくのか)
第15章 デジタル・キャッシュのラディカルな夢
第16章 SBF

おわりに:マネーの未来

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Posted by ブクログ

通貨の歴史について楽しませる書き方で読みやすかった
FRBは変な名前だと思ってたがわざとわかりづらい名前にしたのは面白い
マネーとは信頼でできていることがよくわかる
ぼんやりとしか意識していなかったが、銀行には預金未満のカネしかないといわれると不思議な感じがする
「っぽい」など急にフランクな訳が出たり、その訳注いる?みたいな微妙に気になる点はあった

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2025年09月21日

Posted by ブクログ

本書は、マネーの起源と、その移り変わり、そして未来の姿を想像する。
古代ギリシャのコインから、1100年代の中国の紙幣、1600年代のオランダでの株式の発明、銀行の貸し出しによるマネーの創造、金本位制からの脱却、MMFの発明、暗号通貨、MMT理論まで。
マネーの歴史の面白いところをピックアップして紹介する。ざっくりとだが、社会的なフィクションである「マネー」のあり方と、それが社会をどう変えて形作ってきたか、概観できる。
通底するメッセージは、マネーの機能と本質とは人々が「選択」するもので、絶対不変のものではない、ということ。それを納得できると、現在のマネーを神聖視したり、絶対的なものと思わなくなる。そして、マネーをいかに使い、世界を良くすることができるのか。そういう思考ができるようになる。
金融や為替の専門的な知識を学ぶより前に、そもそもマネーって何なの?を知りたい人におすすめ。

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2025年05月03日

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