あらすじ
大学入試で面接を担当するとき、「社会学ってどんな学問だと思っていますか」と質問することがある。すると多くの受験生は胸を張って「歴史とか政治とか社会問題とかを考えることです」と答える。
その声を聞くたびに、笑みを保ったまま少しがっかりする。核心はその部分にはないからだ。
(「はじめに」より)
大学での学びに悩むあなたのために、高大接続にこだわった「入門書の入門書」をつくりました。
高校で学んだことを復習しながら進むからわかりやすく、講義の理解が進むのはもちろん、その後の人生でも役立つ知識がいっぱい!
学校推薦・総合型選抜対策や大人の学び直しにも最適です。
さあ、社会学の扉を一緒に開けましょう!
【内容】
第1章 スポーツ:近代スポーツはなぜイギリスで誕生したのか
第2章 人種と民族:科学的なものの分類
第3章 ツーリズム:旅行の誕生と発展
第4章 文化:創造されるホンモノ性
第5章 ジェンダー:社会的構築物としての性
第6章 恋愛と結婚:私は誰と結婚できるのか
第7章 家族:「血のつながり」を越えて
第8章 食:私たちは何をどのように食べているのか
第9章 障がい:差別と偏見を乗り越えたところにある差別心
第10章 コミュニケーション:私の「赤」とあなたの「赤」は同じか
第11章 環境:開発と自然保護のジレンマ
第12章 ボランティア:自己責任社会における利他的行為
第13章 自己とアイデンティティ:「自分らしさ」へのあくなき欲望
第14章 資本主義:競争原理で駆動する社会
第15章 グローバル化:均質化と差異化の同時進行
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
面白かった〜!!!!今までに無い社会学のテキストという感じ!高大連携にピッタリって、その通りだと感じた!
p.79 伝統と聞くと「昔からずっと」といった歴史性を想定する人は多いだろう。
伝統と文化は重なっている部分が多いが、前者に時間軸が内蔵されているのに対して、後者には希薄で「いま・ここ」にある生活様式を指す意味合いが強い。
適時性が現象や対象を時間の流れや歴史性に沿って考察するのに対して、共時性は時間の流れや歴史性ではなくそのときにおける対象の構造や現象を考察する。