【感想・ネタバレ】犬は知っているのレビュー

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Posted by ブクログ

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犬がメインということもあって敵味方問わず、殆どの登場人物が主人公(笠門)にあまり関心を持たずにストーリーが進むというのは新鮮で面白い着眼点だと思った

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2024年04月23日

Posted by ブクログ

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 犬のイラストが目立つ、大倉崇裕さんの新刊である。ゴールデン・レトリバーのピーボは、警察犬ではなく、ファシリティドッグ。警察病院に常駐し、小児科病棟で子供たちを癒すのが役目。しかし、ピーボには裏の任務があった。

 その任務とは、癒し効果で余命わずかな囚人患者の心を開かせ、事件の秘密について口を割らせること。ピーボ専任担当の笠門巡査部長は、指示された囚人患者の病室にピーボを連れていく。犯罪者相手とはいえ、卑怯な任務には違いない。

 最初の第1話から、おやと思う。『一日署長』に登場したいずみが再登場しているではないか。本作中では笠門への資料提供を担い、あくまで脇役だが、奇妙な任務を担う者同士、気は合うらしい。過去の事件を蒸し返すという点も共通している。

 作り話とはいえ、ポロっと何か漏らしてくれれば儲け物。実際、笠門が得られる情報は極めて断片的。いずみの協力が得られるとはいえ、基本的に笠門1人と1匹で動かなければならない。捜査員ではない笠門だが、立場は適当に誤魔化す。

 9人を殺したとされる死刑囚が、1人だけ自分の犯行ではないと言う。真相は、おいおいおい…。自殺と処理された案件が、実は殺人だった? うーむ、そうまでしてその地位が欲しかったのか。時には現在進行の事案に駆り出される。

 殺人現場を目撃したという少年。しかし、目撃したのは神奈川県だった。こういう捜査法はドラマでよく見る気がするが…。かつて麻薬捜査の渦中に自殺した捜査員。彼に使われていた情報屋は、何を知る? とりあえず、ピーボお疲れ様。

 全5話、それなりに練られているが、実際に再捜査に奔走する笠門より、ピーボが目立っているような。ピーボ以外の特徴を見出しにくいのが正直なところである。何より、せっかくの『一日署長』とのコラボ効果も出ていないのが残念。

 ピーボと笠門の再登場があるとしたら、いずみが過去に飛んで捜査し、ピーボと笠門が現在で過去の事件を追う、胸熱な展開を期待したい。

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2024年02月10日

Posted by ブクログ

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【収録作品】犬に囁く/犬は知っている/犬が寄り添う/犬が見つける/犬はともだち

犬の能力を使った特殊設定ものかと思ったら、とびきり優秀な犬ではあるけれど、特殊能力なしの普通のミステリだった。
『一日署長』の五十嵐いずみ巡査が協力者として登場。

ペットやロボット、ぬいぐるみに話しかける人はけっこういそうだから、そこにAI仕込んだら情報取りほうだいだなと常々思っているので、この設定は興味深い。
再捜査ものだから、逃げ得は許さないということだろうが、笠門は、著者の『死神刑事』の主人公・儀藤ほど割り切ってはいないようで、こっちのほうが普通の感覚か。

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2024年04月07日

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