【感想・ネタバレ】引きこもりVTuberは伝えたいのレビュー

めぐすり / popman3580

これは……引きこもり少女の再起の物語である。

「お前ら笑うな。笑うなよ」
「これはシリアス……シリアスな話だったよな？」
「ネットの闇に触れる事件だ。笑うなんて酷いことをしてはいけない」
「なんでトラウマ抱えているのに、無駄に高い演技力で笑いを取りに来れるんだよ！」
少女の配信は後に「絶対に笑ってはいけないVTuberライブ」として伝説となる。

―The Show Must Go On―
さあ、アリス劇場の始まり始まり――。

[ブクログ · ★★★★★]

vtuberをモチーフにした作品の中でも群を抜いて面白かった。（言うほど読んでないですが^^;）
話のテンポの良さはもちろん、ラノベの中で笑いのエンタメをここまで表現できる作品はなかなかないと思う。そんな笑いの中に、主人公　結家　詠のvtuberとなった目的、シリアスな一面を織り交ぜた展開は絶妙だった。最後の場面に不覚にもちょっと感動してしまって、作者に振り回された感があって悔しいけど、大変満足感のある作品だった。次巻にも期待。