あらすじ
「芸人っていう職業は、病なのかもしれませんね――」『THE SECOND』準優勝を果たした『マシンガンズ』。そのツッコミ担当である西堀亮による、芸人ドキュメンタリー本が誕生! 自身が撮影・編集を行うYouTube「西堀ウォーカーチャンネル」に出演している、土木作業を続けながら芸人を続ける男、定期的に無観客単独ライブを開催する芸人……彼らの生態を赤裸々にレポート! なぜ彼らは芸人を続けるのか、彼らの生きる喜びとは? 同じ境遇だったからこそ聞ける、芸人の本音の数々。今を楽しく生きる秘訣がここにある!
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Posted by ブクログ
最近何を見ても面白くなくて集中できなかったのに、
面白くて一気に読んでしまった。救われた。
【売れていない芸人】に対して、「不幸であってほしい」と思ってしまう、そういう【世の中の目】の方が病的で、可哀想なのかもしれないと思えてくる。それくらいみんな幸せそうで楽しそうだ。
労働ってみんな嫌だけど選んでやってることだし、嫌なことを我慢してるからって偉いわけじゃないよなー としみじみ思うなどした。
Posted by ブクログ
売れない芸人さんたちの生き方暮らし方。
芸人楽しい。
ふと自分は何が楽しいんだろうと考えた。
好きなことをして生きてる人ってもしかして勝ち組なんじゃないだろうか。
「THE SECOND」以降ファンになった一人として
西堀さんのところは読んでて涙ぐんでしまった。
売れてよかったなあ(涙)
‘世の中の人みんな、楽しいことを手に入れるために生きてる’
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ刺さりました。世間の「普通」とはかけ離れた道を、泥臭くても、不器用でも、自分を信じて突き進む芸人さんたちの姿に、何度も心を揺さぶられました。
特に心に残ったのは、**「売れなくてもいいなら、芸人なんて誰でもなれる」という言葉が、いかに的外れか**を痛感させてくれたことです。
この本に登場する芸人さんたちは、売れることだけが目的じゃない、もっと深いところで「お笑い」という生き方そのものを選び取っている人たちだと感じました。
自分を貫くこと、世間の評価なんて気にしない強さ、そして何よりも自分自身の「面白い」を信じ続けること。彼らが持つ特別な資質は、才能とはまた違う、**魂の輝き**のようなものなんだと思います。
もちろん、成功を掴んだ芸人さんも素晴らしいけれど、この本で描かれている、いわゆる**「売れてない芸人」さんの圧倒的な魅力と生き様**に、目が離せませんでした。
個人的に一番衝撃的だったのは、**ねろめさんの「無観客・無配信単独ライブ」**のエピソード。
誰に見せるわけでもなく、ただ自分の「やりたい」という衝動だけを形にする。パンフレットもネタも、撮影まですべて完璧にやりきって、誰にも見せない。バカバカしすぎて、最高にかっこいい。
「なんでそんなことするんですか?」と問い詰めたくなりますが、この“無駄”に思える行為こそが、彼らの存在そのものを物語っている気がします。
この本を読む前には、才能あふれる若者が順調に成功を収めていくノンフィクションを読んでいたので、なおさらこの「売れない」ことを恐れずに、むしろ楽しんですらいるような芸人さんたちの世界観に、脳がバグりそうになりました。
でも、**どちらの人生も、めちゃくちゃ輝いて見える**んですよね。
正解なんてないし、人と比べても意味がない。ただ自分が信じる道を、自分が納得いくまで歩むこと。
彼らから教わったのは、そんなシンプルな、でも一番大切なことだったように思います。
「ああ、やっぱりお笑いが好きだなぁ」
「芸人さんたち、心から尊敬するなぁ」
読み終わって、そんな気持ちでいっぱいになりました。
お笑い好きはもちろん、自分の生き方に迷いがある人、何かに夢中になれるものを見つけたい人にも、ぜひ読んでほしい一冊です。きっと、彼らの「病」がうつって、人生がもっと面白くなるはず。