【感想・ネタバレ】梅雨物語のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年10月17日

めちゃくちゃ面白い….!驚愕クオリティ。

3篇それぞれが種類の違う妖しさを放ち、鳥肌でした。
話の作り方、文章が上手すぎる…。

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Posted by ブクログ 2023年08月30日

★5 怖っ! 夏の夜にぴったりのホラーミステリー中編集、俳句をテーマにした皐月闇は必読 #梅雨物語

■きっと読みたくなるレビュー
博学ぶりと物語の組み立てっぷりがスゴイ。さすがプロ。
貴志先生の強みが思いっきり出ている一冊なので、まだ先生の作品を読まれていない方におすすめしたいですね。特に『皐月闇...続きを読む』は、年間通してもトップレベルの作品でした。

〇皐月闇【超おススメ】
俳句をテーマに真相を紐解く一編。涙香迷宮を彷彿とさせる暗号ミステリーのようで、ハッキリ言えば超絶に面白い。

エンタメ、ホラー、謎解き+俳句の深みも楽しめるという一挙四得の作品で、しかも読み物としてのバランスもいい。俳句を使ったアイデア一発ではなく、お話自体も練りに練られていて重厚感もしっかりあります。

メインの登場人物二人も役どころとして魅力的ですし、是非「世にも奇妙な物語」で映像化を期待したい作品ですね。正直、マジで褒めるところしかない。

〇ぼくとう奇譚【おススメ】
昭和初期の東京銀座、遊び人の主人公が黒い蝶の夢を見た…というお話。

怖いんですけど。
昭和時代のホラー映画みたいな感じで、超こわいんですけど。

文中の講釈も学びになるんだけど不気味だし、特に終盤のおどろおどろしさは強烈… ぜったい呪われたくない!

〇くさびら
田舎の別荘に住む主人公が、家の庭に奇妙なキノコが生えているのを発見する。日が経つにつれ、どんどんキノコが増殖すると主張する主人公に、隣人のいとこが訝しむのだが…

まずキノコをテーマに、よくぞここまで物語を紡いだという驚き。作家先生の超越ぶりを感じましたね。本作もバランスよくホラー、ミステリー、ファンタジーを調合されていて、読み終わるとじっとりと胸にくる作品です。

■ぜっさん推しポイント
じめじめした梅雨は嫌いですが、これも日本のひとつの季節ですよね。俳句とか、かつての日本の歴史とか、日本人なのにまだ勉強できていないことがたくさんあります。雨月物語も濹東綺譚も未読の私。古典文学も読まなきゃな~

不気味で怖いミステリーですが、どっぷりと純和風テイスト。情景も時代背景も味わえる素晴らしい作品でした。

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Posted by ブクログ 2023年08月19日

ストーリーテラーが冴え渡る三作品。『皐月闇』は俳句、『ぼくとう奇譚』は蝶、『くさびら』は茸…暴きを促す雨…忍び寄る怪異に轟いた。ミステリもホラーも楽しめる一冊だ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年07月18日

幻想・ホラー・ミステリーを混ぜたようなお話が3編入っている小説。
タイトルの通り、どの話も雨が降っている描写があってしっとりとした雰囲気。
自分好みの話ばかりで面白かった!どれも好きだけど、一番好きなのは"ぼくとう奇譚"かな。

皐月闇…一番目の話。俳句の意味を解き明かしていくス...続きを読むトーリーで暗号解読のようなミステリー要素と、ちょっとしたどんでん返しもあり楽しめた。女の執念は怖い。

ぼくとう奇譚…二番目の話。こちらはミステリーではなく、幻想とホラー(怪奇?)を混ぜたような感じ。昭和初期の時代設定のおかげで遊郭の雰囲気が幻想的で美しい。でも逆にそれが恐ろしい。
日斉さん普通に有能やん。最後の真相を語るところは鳥肌ものでした。日震さんは何者なのだろうか…。
タイトルの"ぼくとう"はラストの方で意味が分かって、あ、そうなんだ?と思った。あと女の執念は怖い。

くさびら…三番目の話。なぜかキノコが見えるようになった男の話。実際想像するとキノコが部屋にビッシリって気持ち悪いと思うけど、キノコという単語のおかげなのかそこまでホラー感はなかった。頭のおかしくなった男の話で怪奇小説か?かと思ったけど、最後の方は流れが変わり、ちゃんと(?)探偵が活躍してミステリーの話となり、真犯人を追い詰めるところがあってよかった。まさかキノコの話からいい話で終わるとは思わなかった。
キノコの種類がいっぱい出てきてちょっと勉強になった。女の執念(というより思念か?)がなせた業。女の執念はすごい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年05月03日

ホラー:ミステリ:スピリチュアル=5:3:2くらいの短め中編3編。

面白かった編
・「皐月闇」
俳句ミステリ?「こんなんで何が分かるの?」「何これ読めねぇルビ振ってくれよ~」と思った所からまさかの!ドヤ顔解説の前提が崩れて反転する構造にすっごい転がされた。と同時にこんな形の復讐って空しくならないの...続きを読むかな、でも小鳥を捕らえる蜘蛛に歌を見出しちゃう娘だから、嬲ることそのものが半分娯楽化してるのかな、というかそっちも闇が深くてあっちもこっちもタイトル通り無明じゃーん…。

面白かったけどもっと絞ってもいいかと思った編
・「ぼくとう奇譚」
普段なるべく知らない単語が出たら検索するようにしてるんだけど、絶っ体コイツは画像見たら寝られなくなる奴!って確信するくらいキモさ爆発のスリルでした。
惜しかったのは直前の「皐月闇」と身勝手な記憶喪失と性癖が被る所、洋風の呪いと和風の幻惑とをキチキチに詰め込んだ所。あれもこれも入れたい!気持ちは分かるけど、何時代の話だったか混乱するので本命以外はバッサリ切ってもよかったんじゃと思ったりしなくもなかったり。

総評
最後の「くさびら」以外は因果応報よね~、と思いながらも悪意の不気味さおぞましさは流石でした。毎度怖くて上手い。類作??の「秋雨物語」もあるみたいなのでそっちも読んでみようかな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月17日

生者と死者をつなぐホラーミステリ三編がおさめられた一冊。

俳句を読み解いていく「皐月闇」は、解釈を聞いているうちにだんだん怖くなってくる。記憶に問題がある主人公と、丁寧だけれど妙なところのある元教え子。元教え子への視線が気持ち悪いと感じていた。徐々に導かれていく真実に納得。

黒い蝶の呪いを書いた...続きを読む「ぼくとう奇譚」は、昭和初期の時代の雰囲気を存分に味わえた。過去の罪により呪われていると知っていても、夢の中で妓楼に通い馴染みの花魁を選ぼうとする愚かさ。不気味に朽ちていく妓楼も悪夢でしかなく、何が起きるのかと惹きつけられた。

庭に生えてくるキノコの恐怖を書いた「くさびら」は、主人公が妻子を殺したのかと思っていたら、非常に切ないお話だった。オカルトじみていたけれど、愛する家族に守られていたというラストが良かった。
どれも面白かった。

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Posted by ブクログ 2023年12月22日

本格的なホラー。わりと軽めのものばかり嗜んでいたので、小説の重さに若干のとっつきにくさを感じながらも、3作ともとても楽しめました。
個人的には3本目のきのこの話が特に好き。

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Posted by ブクログ 2023年10月26日

続きがとんどん気になる作品で読んでて楽しかったんだけど、
なにより自分の知識のなさを実感するというか、色々知りたくなる。
狂言とか、菌類の世界とか、季語とか、記憶のこととか。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月14日

俳句の解釈の違いやアルツハイマーの人への復讐の仕方など驚きと恐怖が共存していて面白かった。最後の親子愛がキノコの胞子となり犯人逮捕のきっかけになったのは驚かせれました

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Posted by ブクログ 2023年10月01日

梅雨の時期のような薄暗さがずっと続いているような三篇を収録した本でした。
どのお話も予想外の展開が待っていました。
私には表現や漢字が難しく感じ、ストーリーをしっかり理解できている自信はありませんが、それでも面白かったと思っています。
でも読み終わっても全然スッキリしない笑
最後ちょっとウルっとはき...続きを読むましたけど、怖いというよりはモヤっとしたっていう印象です笑

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Posted by ブクログ 2023年09月16日

皐月闇がいちばん好きだった。
作者の知識量というかよく調べられてるなぁとどの話も読んでいて感じた。
3話とも不気味さや気持ち悪さが最高でした

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Posted by ブクログ 2023年09月14日

「ぼくとう奇譚」…花魁達が絢爛豪華。美しいけど怖い。
「くさびら」…すごく意外性のあった衝撃的な展開。いちばん良かった。きのこの胞子がスクリーン代わりとか、ホラーなのにむしろ科学的。親子のきのこにちょっと泣けました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月06日

ホラー作家が怖いと言ってたので、ホラーを期待したけどそうでもなかった。SF風。

「皐月闇」
認知症の老害男の思考を読まされるとは。主人公視点だとそこまでではないけど、あなた呼びはなんか気に障ったし、たぶん、端から見たら、偉そうでイラつくのかもしれない。
テーマは俳句。貴志祐介すごいな。
しかし、オ...続きを読むチは読めてしまうのが残念。認知症だからこそずっと苦しめる。暇だな。
俳句の読み解き方は面白かったけど、仮説をたてていき、それをどんどん破っていく手法はやっぱり好き。

「ぼくとう奇譚」
夢の登場人物の元ネタが虫達で面白かった。
自業自得のオチなので、最初から共感出来ずに、とりあえず展開を追うのが面白かった。

「くさびら」
元ネタがあるとは。キノコの話は面白かった。
これもやっぱりオチはわかってしまうけど、やり方がリアル。ガレージの仕掛けが恐すぎる。
従兄弟の医者には見えず、それ以外の人間には見えていた、というのも面白かった。

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Posted by ブクログ 2023年09月02日

地味ながら貴志祐介さんの魅力が光る短編集です。昨年発売の秋雨物語と地続きの雰囲気があります。この作品集がおもしろいと思われた方には、秋雨物語もおすすめです。

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Posted by ブクログ 2023年08月27日

3つの短編ホラー「皐月闇」「ぼくとう奇譚」「くさびら」。3作とも、人間が怖い話で、いろいろとめんどくさい趣向にはなっているが、それなりに怖いんだが、めんどくさいので怖さが減ってる感あり。
個人的に、一番怖いのが痴呆症ホラーかな。いろんな意味で怖いが、菜央が行っていることは不毛なのでは?とらわれ過ぎて...続きを読む怖い。
最後のキノコの話は、怖いというより、ちょっといい話。ふとラシャーヌ?(魔夜峰央)だったかの、食べたらキノコになる話を思い出した。あれは怖いねぇ。。

追記
ラシャーヌではなくて、『パタリロ』 の”茸ホテル”と『パンドラキン』が記憶でまざってしまっていた。パンドラキン怖いです。

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Posted by ブクログ 2023年08月10日

3つの短編集。
「皐月闇」はちょっと説明が長くてテンポ悪かったかなぁ。
「くさびら」が個人的に好みだった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年07月31日

【皐月闇】
語り手の元に現れた自殺した兄の俳句集を持ったかつての教え子。
その俳句にはおそろしい秘密が隠されていて。
兄が犯した罪の告白であれ?そんなもの?と思わせておいてから語り手へのどんでん返し、さらには認知症すらトラウマによる局所的な健忘であるというオチ。
とても面白かった。
随所に伏線があっ...続きを読むて、なおかつ読み進める度に伏線は分かりやすくなる(次第に思い出しはじめているという描写かな?)ように書かれているのが細かい。
さらに認知症というピースがいい仕事をしてた。語り手が犯人であるパターンって割と知っているはずの出来事を無視して違和感になってしまうことが多い気がしてるけどこれなら忘れているから説明が着くし納得出来る。語り手が本来は全てを知っている犯人でありながら読者と同じくまっさらで何も知らない立場での語りを許される。
ただ強いて言うなら本当にまっさらな読者には「兄が自殺した」「兄と瞳の婚前旅行」「婚前旅行で失踪、死んでしまった」という前情報が逆に余計な思い込みを生んでしまってアンフェアな気もする。
いや、それこそ「というのも実は嘘でミスリードです」という部分を省いた連用止め……ってコト?!
ミスリードにしては断定情報だとおもわせすぎかな、とは思った。
ホラー要素:ミステリが1:9くらい。


【ぼくとう奇譚】
昭和感がまたホラーの恐怖、不気味さを引き立たせていてよかった。
それでいて登場人物の正体やどんでん返し、伏線などもしっかりしていて雰囲気だけではなく楽しめた。
キャラも引き立っていてこれはシリーズとして読みたい。
不気味な感じもあったしおどろおどろしさもあったけど読後感はすごい爽やか。
ホラー要素:ミステリ要素は8:2

【くさびら】
妻と息子が家でをした家で実在しないキノコが現れる。従兄は精神病を疑うし探偵や義母まで現れて。
正直語り手が犯人だと思ってた。従兄だけ見えてなかったのか。
妻が自分の好きだったキノコで警告していたのも、妻の言っていたことをちゃんと覚えていたから何度も危機を察知できた語り手も、なんとも言えないラストだった。
ハッピーエンドではないしちゃんと悪い人は捕まったから胸糞では無いし、でもせつない気持ちになった。
誰も幸せになれなかったな。
ずっと幻影のキノコを中心に話が進んでいく中で最後の決め手で本物のキノコが出てくるのは胸熱だった。
生者が死者を忘れるんじゃない、死者が生者を忘れるのだ。とても良かった。
ホラー要素:ミステリ要素が4:6くらい。



全体的にストーリーは文句のつけどころがない面白さだった。
ホラーという宣伝で買うと少し物足りないかも。二話目は堂々とホラーだったけど。
ファンタジー要素が主軸だけどストーリーの本質はミステリ。
次からは作者買いしそう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年07月29日

好みのホラーだった!

虫とか、キノコとか、サイコー過ぎる!
貴志さんの「天使の囀り」もかなり好き♡

「くさびら」のラストシーンの美しさに心を打たれました。

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Posted by ブクログ 2023年07月25日

ねっとりとした印象の三作品。最も先生らしく好きなのは昭和初期テイストの二話目。一、三話目はミステリ色強く特に一話は俳句を嗜む自分のハートを射抜いたが、総合して★4。

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Posted by ブクログ 2024年02月25日

一作目と二作目はなかなか面白かった。
一作目のなにやら不穏な空気があり違和感も感覚も覚えたけど話が進むにつれ違和感の正体がわかり面白かった。
二作目もなんのこっちゃな夢なのだけと、それが面白かった。
残念なことにラストがイマイチ。
キノコの話が長い。

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Posted by ブクログ 2023年12月12日

命を絶った青年が残した一冊の句集。そこに記された十三句を解釈していくほどに、隠された秘密が浮かび上がる。『皐月闇』より。他全3篇。
全編通してじっとりした湿気を帯びたようにどんよりしている。物語は三話それぞれ個性的で読みやすい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年11月09日

【収録作品】皐月闇/ぼくとう奇譚/くさびら

「皐月闇」老いた元教師の下を訪れたかつての教え子。俳句の解釈がひっくり返るさまが面白い。真相は想像通り。執念深さが辛い。

「ぼくとう奇譚」黒い蝶の夢を見る作家の罪。誘蛾灯に惹き寄せられる虫の運命は、自らが選んだものといえよう。彼に肩入れする友人の気持ち...続きを読むが謎。

「くさびら」夫婦喧嘩の後、息子と共に姿を消した妻。夫はキノコの幻覚を見るようになる。これも真相は…と騙されそうになる。よくあるパターンなのに、叙述がうまい。

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Posted by ブクログ 2023年11月06日

3編からなる短編集。(2つめのはスルーしてしまった)
自殺した青年が作った俳句から謎を解いていく手法のは面白かった。途中からこの作者はこのおじいさんだってわかったけど、性犯罪をし殺害までしてしまった最低の中学の俳句部顧問のおやじ。
認知症っていうのがポイントだった。これドラマにしても面白そう。
最後...続きを読むの庭のきのこの幻影のもてっきり住んでる杉平が犯人だと思ったら叔父の鶴田だった、これはまんまと騙された。

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Posted by ブクログ 2023年10月12日

薄気味悪い短編集。
俳句、蝶、きのこと全く違うテーマの三編。
それぞれ専門的な内容もあり、知識の豊富さが感じられた。
虫が苦手なこともあり、蝶が出てくる「ぼくとう忌憚」が気持ち悪くて怖かった。
内容的には「皐月闇」が一番好みかな。
今夜は悪い夢を見そうだ…。

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Posted by ブクログ 2023年10月07日

俳句、遊郭?、キノコ類
それぞれのテーマで描かれた短編ミステリというかホラーというか。専門的な描写は読み辛いところも少々。

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Posted by ブクログ 2023年09月30日

梅雨のじめじめした湿度の3編。"皐月闇"が特に引き込まれて読む手が止まらなかった。罪を隠すこととそれを突き詰めること、相反する立場がじっとりと対峙する後味の悪さも本作の魅力かと思う。

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Posted by ブクログ 2023年09月30日

怖いというか不気味な話が三篇。
もう冒頭から嫌な予感しかない。
この先にどんな結末が待ち受けているのか、戦々恐々としながら読み進めた。
中でも『ぼくとう奇譚』が嫌だ。
虫が苦手なのもあり、全身がぞわぞわして読むのを止めたくなる。
結局、最後まで読んでしまったけど夢に出そうだな。

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Posted by ブクログ 2023年08月22日

ホラーでもありミステリーでもある3編にぞわぞわとしてしまった。

皐月闇〜中学の担任のもとへ命を絶った双子の兄が残した句集を解釈してほしいと持ってくるかつての教え子。
ひとつひとつ解釈していくうちに頭の中で蘇ってくるもの…。
先生、実はあなたはこんなことしてたんですよ…的な。

ぼくとう奇譚〜時代は...続きを読む関東大震災後だろうか。夜な夜な奇妙な夢を見る男。黒い蝶が飛び回り…。
その夢を見るのはよくないことの前兆で命が危ないと言われ…。
これは祟りなのだろうか。
怨念が黒い蝶に模して飛び回って苦しめられてるようである。

くらびら〜庭の芝生にある一点がいつの間にかリング状の模様を描き、キノコが埋め尽くしていく。
危機迫る感じでシャベルと鍬で取ろうとする。
従兄弟がその様子を見て驚くことにキノコとやらは、目に見えないのである。
怪現象なのか…呪法の儀式を行うも何やら不穏な空気が漂う。
家を出たという妻子に絡むミステリーの結末はキノコが証明したのだろう。









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