あらすじ
2016年2月、イラク北部でのIS掃討作戦に、外国人として唯一従軍取材を行うなど、世界で活躍中の久保田弘信。なぜジャーナリストは危険を顧みず戦地等に赴くのか、自らの半生を振り返りながら、その理由を語る。
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Posted by ブクログ
フォトジャーナリストの著者は、戦争中の危険な国に取材に行く。なぜ死を覚悟してまで取材しようとするのか。それは、ただ、そこに暮らす人たちに寄り添い、彼らの実情を世界に伝えるため。誰かが彼らのことを彼らのそばから伝えなくては、誰にも本当のことが見えてこないから。強い使命感というより、取材して世界に発信することで、現地の友人達を助けたいという素朴な気持ちが原動力だとわかる。「行きたくない、行きたくない」と思いながら飛行機に乗り込む著者のようなジャーナリストたちのことを、私たちはきちんと理解していただろうか、と自問してしまう。