【感想・ネタバレ】暮らしの民藝 選び方・愉しみ方のレビュー

萩原健太郎

暮らしのなかに民藝を上手に取り入れている
哲学者、編集者、デザイナー、料理研究家、民藝店の店主など
14組の愛用の民藝の品々と生活スタイルを紹介します。
民藝の選び方と愉しみ方がわかります。


鞍田崇さん(哲学者、明治大学理工学部准教授)
ルーカスB.B.さん・バルコ香織さん(雑誌『PAPERSKY』編集長)
竹中紘子さん(料理家)
鈴木善雄さん・引田舞さん(商業施設「CASICA」プロデューサー)
豊村昭子さん(雑貨店「WOLK」店主)
高井鉄郎さん・藍田留美子さん(山ぶどう細工職人、黒板職人)
松崎薫子さん(編集者)
山本桂諒さん・愛子さん(民宿・蕎麦屋「山本屋」当主)
安土草多さん(ガラス工芸作家)
朝倉圭一さん・佳子さん(民藝店「やわい屋」店主)
服部滋樹さん・知香さん(graf代表、クリエイティブディレクター)
多々納真さん・昌子さん・朋美さん(出西窯代表、出西織代表)
須波隆貴(いかご職人)
倉敷本染手織研究所(民藝と染織を学ぶ女学校)

[ブクログ · ★★★★☆]

「日々の暮らしにもっと価値と美を見いだせるのでは？」と思い、行きついた民藝。

この本を読むことによって、今まで美が宿ると認識していなかった下手物に対して「そんな感じ方があるんだ！？」と新たな視座を得られた。「こげがかわいい」の気持ちが解るようになるには時間がかかりそう。
写真をパラパラ見るだけでも楽しかった。

「販売してるのはものそのものではなく、ものと向き合う時間なんです」
「平凡な暮らしに価値を見出す」
「一緒に歳を重ねたい、そう思えるものと」

[ブクログ · ★★★★☆]

写真が心地良い。
大好きな民藝を日常的に使っているからこその、空間の柔らかさがあるように感じる。
もしくは、そういう空間を作り出す人が、民藝を品を日常使いし、用の美を日々感じているのか。

暮らし方に心惹かれる。