【感想・ネタバレ】川のほとりに立つ者はのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

恋人だった人が理由は分からないが、昔からの友人と殴り合い、意識不明の状態になる。
その不可解な出来事をきっかけに、主人公は恋人について深く知ることになる。
主人公は自分が知っている恋人と、その出来事、そして恋人の家族が伝えてくる印象が異なり何が本当の姿なのか分からなくなる。しかし、恋人の部屋にあった日記を読むうちに、恋人の過去について知っている人と話すうちに表面だけでなく、恋人の内面について知ることになった。
人は自分の認識を信じ、人と接する。それは、本当に表面だけの理解であるがそれが正しいと思ってしまう。その認識は絶対に真実と異なるところがある。それに気づき、そしてそれをなおし、正しく色々なことが判断できる自分でありたいと感じた。

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2024年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

天音さんの放つ言葉が、自分の痛いところを突いていて、かなり刺さった。
ひどい言い方で、もし現実で嫌いな人にそっくりそのまま言われれば、たぶん「嫌な人だなあ」と思うだけでわざわざ真面目に向き合ったりしない。冷たい言い方だけど、トラブルに巻き込まれるのはごめんだし、こんな言い方をする人は、だいたいトラブルになるリスクを抱えまで一緒にいたい相手ではない。
本の中だからこそ、何度も読み返せるからこそ、天音さんの言葉を理解しようと思える。

天音さんが人を利用するのは許せないけど、それは、利用しなくても生きていられる人間だから言える言葉だ。
想像力もなく、見えている事実や偏見だけで勝手に判断し意見を述べてしまうキナコの傲慢さは、客観的に見ていて明らかに人との接し方として間違っている。だけどきっと私も無意識に、これをしてしまっている。想像力や、人と接する中での丁寧さって大事だ。。
あと、「あなたの明日がいい日でありますように」とは、素敵な言葉。誰かの幸せを願えるということこそ、幸せなことだと気付かされた。

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2024年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

明日が良い日でありますように
「川のほとりに立つものは、水底に沈む石の数を知り得ない。でもキヨちは水底の石がそれぞれ違うことを知ってる。」に辿り着くまでの過程が天晴れ。
後悔しない今日を生きると同時に答えを出せない問題に向き合い待つ辛抱強さ◯

篠ちゃんの「ほんとうの自分とか、そんな確固たるもん、誰も持ってないもん。」「いい部分と悪い部分がその時のコンディションによって濃くなったり薄くなったりするだけで」の言葉が染み染み(p161

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2024年05月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

喧嘩もあり、不要不急の外出を避けて会っていなかった恋人が事故にあい、意識不明の重体に陥ってしまった。その時から明かされる喧嘩の原因になっていた隠し事、友人、家族のことが解き明かされていく話。傷ついた人に手を差し伸べたら相手が感謝する。それが然るべき展開だと信じていた。それが1番の罪かもしれないと思い、清瀬は意地悪された天音に関わるが戻ってきてよかった。清瀬は仕事のことなどで相手の立場で考えられないことがあったかもしれないが、意地悪された人に関わる必要はないし、松木やいっちゃんの母親の態度もいらいらした。

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2024年06月19日

Posted by ブクログ

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ミステリー要素の入った純愛小説。

前半はなぜ事件は起こったのか、後半は隠されていた秘密は、という謎を提示しつつも、障害者へ対する友情と恋人への愛情の狭間で奮闘する彼の姿が泣けてきました。
それにしても、社会適応ができない障害の種類が多すぎて、自分も何か失敗すると何か障害を持っているのではと考えてしまうこの頃です。

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2024年04月26日

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