【感想・ネタバレ】足跡 「イケメン」から「方舟のカリスマ」、「イタミ・ヒデオ」、「史上最悪の乱入者」まで。善から悪を乗りこなす男の真実。のレビュー

あらすじ

デビュー20年を経て、新日本プロレスマットで新境地を開拓したKENTA選手の半生を振り返る自伝本。
全日本、NOAH、WWE、新日本と国内外の主要団体で山あり谷ありの激動のプロレス人生を歩み、不退転の決意でプロレス道をまい進するKENTA選手が、その覚悟を初めて語った。

【目次】
第一章 面倒臭いタイプの少年期(0~15歳)
第二章 白球に夢を懸けた高校時代(15~18歳)
第三章 古き良き厳しさがまだ残っていた練習生時代(18~19歳)
第四章 葛藤と模索の新人時代(19~21歳)
第五章 密かに引退を考えていた飛躍時代(22~24歳)
第六章 方舟の中心へ 駆け上がった充実期(24~28歳)
第七章 2度の長期欠場とヘビー転向の時代(29~32歳)
第八章 左肩負傷と苦悩のWWE時代(33~38歳)
第九章 新しい自分を確立した新日本時代(38歳~)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

全日本プロレス・NOAHを経て、
単身米国へ渡りWWE(NXT)のリングでファイト、現在は
新日本プロレスで活躍するKENTAの自伝。G1の頃からリング
上でPRに余念の無かった本(^^;)をようやく入手した次第。

NOAHで頭角を現し始めた頃のKENTAは、最高に魅力的な選
手だった。プロレスラーとしては小兵、さらにムキムキの
筋肉質では無いにも関わらず、2mを超える高山善廣を相手
にしても小さく見えない。闘争心を剥き出しにして闘うそ
の姿は、ある意味プロレスラーの理想。こういう選手が新
日本に居ないのが本当に悔しかった覚えがある。

この自伝ではKENTAの誕生から少年期・青年期、プロレス
ラーになってからの各団体でのキャリアがバランス良く語ら
れているのだが、のめり込んで読めたのはやっぱりWWE入団
まで。米国でも大活躍を期待されていたのに、度重なる大怪
我で欠場を繰り返す。結局はRAWにもSDにも登場出来ないま
ま退団してしまったのは、やっぱり本人にとっても思い出し
たくないキャリア、ある意味黒歴史だったことが伝わって来
た。あそこでプロレスラーのKENTAは、半分終わってしまっ
た、と判断せざるを得ない。

だから、このタイミングでの自伝の出版はちょっと早すぎた
感。正直、今のKENTAに「あの頃」を望むのは酷、というの
は解っているが、今の新日本で明確になりつつある『新しい
KENTA』というキャラクターは化ける可能性があると思うし、
それを成功させて初めてKENTA自信の【足跡】が刻める気が。
そこまで待ってからこの作品が出ていたら、もっとハッピー
な気分になった、と僕は思う。

しっかり足跡を残し、その後にぜひこの続きを。
KENTAならきっとそれが出来るし、それをやらなければなら
ない選手だと思うので。

0
2022年11月30日

「小説」ランキング