【感想・ネタバレ】われ去りしとも 美は朽ちずのレビュー

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Posted by ブクログ

大塚美術館に行ったことがあるなしでも評価が変わってくるかもなぁ…という作品。
とりあえず、もう一度大塚美術館に行きたい願望が高まってる。

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2023年04月16日

Posted by ブクログ

なんて壮大で素敵な作品。
“アート小説”であり“お仕事小説”でもある印象。
今年で開館25周年を迎える「大塚国際美術館」をモデルに綴られた史実に基づいたフィクション。

鴻塚化学薬品は、創業75周年を祝う事業で美術館を建設予定。そのために今までにない陶板の研究開発をすることになる。
世界で初めて名画を陶板へ焼き付け、1000年2000年と後世に残す夢みたいな事業。

メンバーとなった陶板技術者と美術のスペシャリスト7人。それに法律・建築家に通訳者。
登場人物視点で展開される章から感じられる想いと奮闘、社長の想いに心を揺さぶられる。

作中に出てくる名画の数々。国も時代も飛び越えて一堂で鑑賞できるなんて素晴らしい。しかも原寸大で!

多くの人の知恵と奮闘、長い年月を経て建設された世界初の美術館。
読み終えて、メンバーと一緒に問題を乗り越え美術館建設まで走り抜けてきたような気分になりました。

そしてまた、大塚国際美術館のHP で創業者の言葉に触れ、「美術館ストーリー」他を読んで再び感動で胸がいっぱいになりました。
是非一度現地を訪れてみたいものです。

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2023年04月02日

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物語はフィクションであり、名前は「鴻塚国際美術館」とある。壮大なヴィジョンを実現させる社長の意志と美術館設立に尽力した人々の物語。

大塚国際美術館がモデルとなっている。復元された礼拝堂や睡蓮の池、そして陶板画とはどういうものなのだろうか。この本を読んで俄然興味が湧いた。数年前、米津玄師の歌が生中継されていてとても感動的だったのを覚えている。ぜひ行ってみたい。

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2023年01月15日

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 陶板で世界中の名画を実物大で再現し、圧倒的な空間を再現している大塚美術館。実現までの関係者や技術者たちの奮闘を描いた本。陶板に焼き付けるにあたって、権利とかどうなってんだろう、と観に行ったとき気になったんだけど、それはやっぱり一筋縄ではいかなかったみたいで、学者先生たちの人脈を駆使して、各国と交渉したみたいだ。読んでても大変そうだなって思ったけど、当事者たちは大変って言葉で片づけるな!って言うだろう、それくらい大変そう。事実をもとにしたフィクションだけど、面白い。また行きたい。

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2024年05月01日

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ネタバレ

良い。
レプリカを集めただけの美術館じゃないか、と思っていたが、とんでもない。壮大な意志、苦労があった。

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2023年10月07日

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ネタバレ

家族で淡路島ドライブに行ったとき、立ち寄り処の候補に挙がったものの立ち寄り程度じゃ全部見て回る時間がないということで外観だけ見て諦めた大塚国際美術館。その後わざわざこれだけを目的に行くことはないだろうなと思っていたが、この本を手にし、読み終えたとき、これは一人ででも行かなければ!と思った。
美術館の歴史とかわざわざ調べない。有名な絵画展でもなければわざわざ足をのばして遠くの美術館に行こうとは思わないけれど、鴻塚(本文では)社長の熱い思いが社員を動かし、それは多くの関係者を巻き込んで日本の官僚をも動かす一大プロジェクトとして立ち上がると、そんな馬鹿なといわんばかりの夢物語が現実となって設立されたのである。世界の名画が鳴門の砂で作られた陶板に複写するというとんでもない発想と、それを一堂に集めたことで世界各国を回らずして鑑賞することができる、それも見て触って、写真に撮る、そして野外の日照に照らされるモネの睡蓮の絵画とか、これを見ずして死ねるものかとさえ思う。原田マハさんのような絵画にかかわるドラマティックなものはないものの、それらを収める美術館の設立に全力を捧げた関係者たちのドラマには読みごたえを感じた。まさか美術館をモチーフにした小説がこんなに面白いとは思わなかった。今年の秋ツーリングで必ず行きます!

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2023年05月18日

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行ってみたいと 思っていた美術館
いつか訪れた時に 感極まってしまいそうです。
この本に出逢えて良かった!

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2023年03月15日

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このモデルは大塚国際美術館。
あの大塚食品の会社が作った美術館である。

陶板という焼き物に釉薬で描かれた焼き物である。
焼き物になった作品は、実はポンペイの遺跡でも発見されている。何千年もの時を経てなお、美しい色彩が残る。

現在世界中にある美術品は、いつしか色が移ろう。
それは時という残酷な負荷が全てに影響するから。
どんな精巧な複製品出会っても同じことだ。
現在の状況、色をそのまま残そうとしたら、焼き物の陶板で残すことが何千年も残り、しかもさわれて、雨にも影響されない。

そんな突飛もない美術館を作ろうとした社長の元、計画が始まる変えから、陶板の作成技術の研究は重ねられた。

技術者はもとより、どの時代のどんな作品を入れるか?
そして、その長作けんなどの法律関係の交渉は?
何人もの計画に関わった人物像を丹念に描いていく。

ノンフィクションを整理し再構築することに長けている作家、玉岡かおるの真骨頂。

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2023年02月16日

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美術館に行く前に予備知識として読んでおこうと思ったら、想像以上に熱量のある本。
赤字覚悟で地域貢献のために前人未到のプロジェクトに挑む社員や美術の未来のために動く研究家や多くの賛同者、まさに鳴門を中心に大きな渦となって完成した美術館。
陶板にすることにより、朽ちることなく美を後世に残すという重大な意義を持つということがよく分かった。

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2022年11月30日

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読み進むうちに大塚国際美術館のことだと気づいた。どこまで事実に照らして作られた作品なのか分からないがとてもリアル。
プロジェクトメンバーであった真行寺教授、桜木教授が完成を見ることなく病に倒れこの世を去るシーンは涙した。
読み終わって早速、鳴門の美術館を訪れ件のシスティーナ礼拝堂、屋外に展示された睡蓮、エルグレコの祭壇画を見てみたいと思った。

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2023年12月17日

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玉岡先生の本は大好きでほとんど読んでいます。
こちらも面白かったですが、ちょっと細切れ感が。
浅く広くのような。登場人物一人に力点を置いてないからかしら?

大塚国際美術館は行きたかったけど、時間がなく、前を通っただけだったので、次はここを目的に旅したいです。

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2023年11月25日

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うーわー、この美術館行ってみたい!
どれだけの人が心身ともにこの美術館建設に尽力したのだろうかと思うと胸が熱くなる。
行ってみたい!見てみたいと心底思う。

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2023年10月16日

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いつも骨太の作品を書く玉岡氏は必読。読み始めて即、四国のあそこの、、私的には邪道と思っていた美術館の話だった。美術館そのものの評価は別にして、そこに至る熱量は素晴らしいと思った。

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2023年08月10日

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大塚国際美術館建設に人力した人達の物語。事実を元にしたフィクション。この小説で鳴門にある美術館を初めて知りました。ぜひ行ってみたい。

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2023年04月29日

Posted by ブクログ

大塚国際美術館の創立事情についてよくわかった。美術館を建てることはこんなにも大変なのかと感無量。
あと額の重要性が想像以上だった。

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2022年12月29日

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