【感想・ネタバレ】レジデンスのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年04月12日

『ダーク小野寺、参上!…えっ、マジ!?』

「ひと」「まち」「いえ」のような、いい人に囲まれた主人公を描いた作品を期待して読んだのが間違えでした…
心に闇を抱えた人たちが暮らす『湊レジデンス』
どんよりと鬱屈した雰囲気が始終漂う本作品。
あまりの違いに、戸惑いが…

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Posted by ブクログ 2023年10月04日

登場人物がみんな鬱屈としていて、あー何か起こりそう…というザワザワ感が常にあった。そして事件はやっぱり起きるんだけど、終わり方もゾワっとしていて終始ダークな雰囲気だった。たった三日間の出来事なのに、重苦しいからなのかすごく長く感じた。

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Posted by ブクログ 2023年01月17日

著者の『ひと』『いえ』『まち』のような作品が大好きだったけど今作は新境地だった。
『いえ』と『まち』の中間というか”集合住宅”という新たな世界。そこにはそれまでの作品では目立たなかった人間の欲望みたいなものが色濃く描かれていた。冒頭ではその目新しさに戸惑いもしたけど、どんどんズブズブ深くなっていく衝...続きを読む動や本能にハマっていく。
またレジデンスという特性を活かした、他人以上近所未満の絶妙な関係の希薄さにより知らないところで繋がっていく人間模様が抜群に面白かった。
後味の悪さも含めてかなり好きな作品になった。

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Posted by ブクログ 2023年01月13日

えー!ラスト、痺れた。

小野寺さんの飄々とした文体で読む仄暗い小説は
なんだかリアル感が増していてこれはこれで良い。

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Posted by ブクログ 2022年12月03日

共感してほっこりしたかったり、多幸感のために読書する人には向きません。ドロドロしてるのが好きな人向け(いやー、いるんだよね。やっぱり人って多種多様)。間違っても小野寺さんの他の作品好きで手に取らないよう。
公式あらすじにだいたいのこと書いてあるので概要はそちらにて確認ください。登場人物に良いやつが見...続きを読む当たらなくて読み進めるのが苦しいけど、サクサクとは読めました。犯罪や性描写多いから高校生以上、まあ、大人向けです。でも内容的には中二病。達観してない人ばかりです。

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Posted by ブクログ 2022年10月16日

小野寺さんらしくない
えらい性的で暴力的な作品。
善と悪の共存。
ちょっと過激すぎるけど、
中二病ってこんな感じなのかな。

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Posted by ブクログ 2024年02月10日

小野寺史宣さんの作品
「ひと」や「タクジョ」などとテイストが違う小説でした。
湊レジデンスというマンションの住民たちが悪意、さまざまな思惑と複雑な縁で絡み合うストーリー。いくつか結末が明かされぬまま終わったので、読後にもすごく気になってしまいます。

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Posted by ブクログ 2024年01月23日

カリスマひまわり曰く、
「いつものみんなの大好きな小野寺さんは、いなかった。」
でも、大丈夫。私は、みんなの大好きな小野寺さんを読んでないから。みんなが大好きな作品は、予約がいっぱいなのね。
陰湿にお悪い少年達が溢れ出てくる。
狭いレジデンス社会の青春の闇、病み、群像劇。
彼らの鬱積とした感情は、行...続きを読む動の正誤を誤らせていく。
地域も家庭も微妙なバランスで保たれているのかもしれない。
一人の少年への暴行を遠巻きに見る、元友人と義理の兄の様子は、それほど、今の社会から逸脱していないのかもしれない。
次は、優しき小野寺さんに行きたいと思います。

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Posted by ブクログ 2023年06月16日

話の内容はどちらかというと暗かったが、著者の描写の仕方が独創的で面白く読みごたえがあった。
他の作品も読んでみたいと思った。

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Posted by ブクログ 2023年05月21日

賃貸マンションに住む中高生とその親たちをめぐる物語。衝動と性に溺れる登場人物はハードボイルド。今まで読んだ小野寺史宣さんの作品とはずいぶん違った印象でしたが先が読みたくなるのは同じでした。でも読んだ後には何も残らない感じ。

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Posted by ブクログ 2023年05月12日

湊レジデンスの住人たちの闇と光。

・プロローグ 警官
・木曜日 晴
・断章 援交
・金曜日 晴一時雨
・断章 情交
・土曜日 曇
・エピローグ 諦観

ひったくりを繰り返す優等生の中学生、優等生から落ちこぼれ曲がった正義感を発揮する中学生、異母兄弟との関係と生き方に悩む大学生、不慮の事故からフリー...続きを読むターに甘んじている社会人など、同じ地域、同じ時間帯で、闇にはまっていく様を描く。

性と暴力、知と悪、作者があまり描かなかった作風。

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Posted by ブクログ 2023年02月18日

小野寺ブラック降臨。
暴力と性を赤裸々に描いた青春群像劇。

物語の舞台は湾岸に立つ十四階建てのマンション「湊レジデンス」。
このマンションで暮らす人々のかくも濃い三日間が描かれる。

ひったくりをやめられない成績優秀な中学生・会田望、自転車泥棒に暴行を働く入江弓矢、腹違いの弟・弓矢に劣等感を持つ入...続きを読む江充也、交通事故に遭い終活に失敗した根岸英仁。
四人の鬱屈とした思いが行間から溢れ出る。

現状に不満を抱え心の空洞を埋めるかの如く破壊的行動をする彼らに恐怖を感じる。

感情移入も共感もない。

人間の心の奥底に潜む悪を炙り出す一冊。

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Posted by ブクログ 2023年01月15日

ダークな世界。現実もこうなのかと思うと気が重くなりますが、フィクションと割り切って興味深く読みました。

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Posted by ブクログ 2022年12月24日

なんか、すっきりしない終わりかたに感じました
個人的に他の作品の方が好きでした
もっと若い年齢の時に読んだら
違がった他の印象になったのかも知れない

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Posted by ブクログ 2022年12月26日

 湾岸沿いにある小さな町。その町の中心に建つ大規模マンション「湊レジデンス」に入居する、中学3年生から23歳までの男4人の織りなす群像劇。5つの章とプロローグおよびエピローグからなる。

     * * * * *

 それなりの自由や生活を持っているのに皆、息苦しさを持て余しているように見えます...続きを読む。主要の4人以外の教師や女性たちもそうです。

 耐えられないほどの閉塞感。それは、町の規模からなのか街の佇まいからなのか、それともマンションの過密状態からなのか。

 「酒鬼薔薇聖斗」事件の時、神戸市須磨区の新興団地や巨大マンションの抱える問題点が取り沙汰されたことを思い出しました。

 居住空間でも学校空間でも過密はよくありません。他者との距離が近づくほど没交渉となり連帯意識は希薄になり、思いやる心は喪失されるのです。
 
 湊レジデンスの4人と彼らを取り巻く人たちの向かう先に明るい光はないでしょう。

 珍しく希望のない暗い作品で、小野寺作品としては意外に思いました。

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Posted by ブクログ 2022年12月07日

いつもの小野寺作品とは違い終始ネガティブ。ずっと負。負の感情からくるセックスと暴力。
世の中善人ばかりじゃないって事か。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年11月25日

同じレジデンスに住む人々の群像劇。自分のことしか考えていない人々が自分の要求を実現していくことで起こる歪。逆に他者をおもんばかって行動した結果悪意の目にさらされる結果になる不合理。最初から最後まで救いのない小説だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年11月23日

ある意味「家」。でもテイストは真逆で陰。軽いタッチなのは小野寺さんらしい。なんか新刊の割にちょっと古い時代背景?って感じてた。最後に2006年の作品の改題ってあったから、なるほど~だった。最近の小野寺さんの作風とこんなに違うのかと納得。
ラストの全部の伏線がギュッと集まって来る感じはドキドキして良か...続きを読むった。
にしても、陰だったな〜

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Posted by ブクログ 2022年09月27日

同じマンションに住む者たち、彼らはそれぞれに欲望を抱えてそれを発散させているが、いつしかとんでもない方へと向かっていく。

なんとも嫌な気持ちになる。
最近の小野寺さんの作品とは違うので、ちょっと受け入れにくかった。

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Posted by ブクログ 2022年09月11日

プロローグから違和感を覚えた。読み進むにつれ、いつもの小野寺さんとは明らかに異なる作風に戸惑う。
本書は“湊レジデンス”と名付けられたマンションに住む人達の数日を濃密に描き出した群像劇だ。ある者は連続ひったくり犯であり、ある者は就職の失敗とその発端となった出来事に鬱々とする。自転車泥棒を捕まえようと...続きを読む張り切る者や、複雑な家庭環境と劣等感を性欲に紛らわせる者もいる。一見平和な集合住宅に蠢く闇を切り取った作品だった。
巻末に附された注釈を読んで、ようやく腑に落ちた。

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