あらすじ
本書は、ソフトウェア開発におけるアジャイルのエッセンスを、「組織づくり・組織変革」に適用するための指南書です。ソフトウェア開発の現場で試行錯誤を繰り返しながら培われてきたアジャイルの本質的価値、すなわち「探索」と「適応」のためのすべを、DX推進部署や情報システム部門の方のみならず、非エンジニア/非IT系の職種の方にもわかりやすく解説しています。アジャイル推進・DX支援を日本のさまざまな企業で手掛けてきた著者による、〈組織アジャイル〉の実践知が詰まった一冊です。
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Posted by ブクログ
組織論からそれを構成している人たちへとつながっていく4章が自分としては痺れた。
最適化に最適化しすぎた組織を、現場に今いる人が変えていく道筋が見えて希望を持てる内容だった。
DXというワードが流行している現状は、最後の神風としてチャンスをものにできるかの瀬戸際なんだとわかった。
Posted by ブクログ
私は、本書のメッセージを「組織にアジャイルを導入する」ということではなく「現実と向き合いながら探索し変化していける組織になる」だと受け取った。
ソフトウェアエンジニアリングの文脈は、ここでは希薄だ。しかしソフトウェアエンジニアリングの世界で20年前から脈々と続いてきた変革の中心にアジャイルはあり、その中心にいた筆者が「組織変革」のキーファクターとしてアジャイルを選択した理由は本書から十分に伝わってくる。
そして、コアがアジャイルになってゆくための術を丁寧に綴っている。それはソフトウェアの世界からみると、そこからスタートする必要があるのかと驚嘆するようなものだったりするが、それほどまでに現実に寄り添っている。そう、この本も、それこそ芯にアジャイルが宿っている。