感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
評価は5.
内容(BOOKデーターベース)
「わたしの宝石を担して貰いたいの」刑事を辞め私立探偵として独立した麻生龍太郎に、奇妙な依頼が舞い込んだ。東京地検の元検事で弁護士を営む早坂絹子とは旧知の仲だったが、叔母から譲り受けた指輪が盗まれたという。唯一の手がかりである叔母のかつての婚約者を訪ねた麻生は、やがて予想外の事実に突き当たり…(「CARRY ON」より)。麻生龍太郎と山内練の宿命―「RIKO」シリーズへと連なる魂を揺さぶる連作ミステリ。
麻生の感で全てが上手くいくという後味スッキリ名短編集。シリーズを一気に読めば出てくる人と人のつながりが直ぐに理解で来て楽しいだろうが、
私は・・・思い出すのに時間がかかった。
Posted by ブクログ
『聖なる黒夜』その後のお話。
刑事を辞めて私立探偵へ転職した麻生龍太郎。
少々風変わりな依頼から得体の知れない事件まで、意外な所で繋がる人物たちや、予想を(良い意味で)裏切られる真相。点と点が全て1本の線で結ばれ、事件の全貌が見えた瞬間にはアッと思わせられる。個々の事件が各章ごとに分けられていて、短編集のような読み易さもあり、面白かったです!
特に、キャッチボールの話が1番のお気に入りです。
*
ただ、前作を読んだなら誰もが気になる、
「麻生と山内、2人はその後どうなったの?!」
という点については、少ししか描かれていなかったので残念…。しかも、麻生は練だけに対してずっと変われ、変われと言い続けているのが酷。所々で自分が警察側の人間であることだと再確認する場面はあるのに、自分のことは棚上げ⁈と思ってしまう。どこまでも堕ちていくのだと覚悟したのなら逆に自分が暴力団側に加わり、ずっと側で守ってあげればいいのに……。
でも、そんな未来は例え天地がひっくり返ったとしても絶対に無存在しないだろうなあ…分かってはいたものの、ラストシーンはやっぱり辛い………切ない……
お別れの時、「さよなら」と言わないのが練らしい
次、再会するとき2人はどんなところに立って、
どんな表情をしているのだろう。
*
本編とは別で、解説もとても面白かったです。
クスッと笑わせてもらえたり、
物語全体の核心を突いたコメントなど、
その中でも、とあるミュージカルのワンシーンが
紹介されていて、その中のセリフが
「このままの僕を 愛して欲しい」
最後にここでトドメの一発。
もう泣きそう。
*
RIKOシリーズ読もう。
Posted by ブクログ
エピローグでの二人。
なんて不器用なんだ。
泣けた。
でも、こんな話が読みたかった――と思った。
はじめの方のたわいないやりとりが余計に愛しくなった。