【感想・ネタバレ】天国からの宅配便 あの人からの贈り物のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年02月08日

前作に続き続けて読んでしまった。前作もうるうるしてしまったけど、今作も中々胸が締め付けられてしまった。けど前向きになれる話。

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Posted by ブクログ 2023年10月12日

 遠く離れてしまった人に気持ちを伝えておきたい。そんな願いを託せるサービスがある。
 ただし気持ちを込めた品が相手の手に届くのは、依頼人の死後になる。それがこのサービスのルールだ。 
 それでも自分に死期が近づいたことを覚った人はさまざまな気持ちを込めて、この宅配サービスを利用する。
 そのサービス...続きを読むの名は「天国宅配便」。

 気持ちを伝える側と伝えられる側。それぞれの思いを切なく描くヒューマンファンタジー。シリーズ2作目。
          ◇
 若い頃にコンビ漫才師を夢見た及川。夢破れた今では、転売屋というダークな稼業で暮らしを立てている。「小さな商社」だと見栄を張ってはいるが、胸を張れる仕事でないことは自覚しているので気持ちは荒む一方だ。

 ある日、「天国宅配便」の七星という配達員が届けにきた荷物。中身は高級カメラだった。
 依頼人はカメラマニアの老人。かつて同好の士を装おって近づいた及川が、値打もののカメラを何台か安く譲ってもらった相手だ。もちろんカメラは、密かに転売してたんまり儲けたのである。

 件の老人が仲違いして家を出た息子にと思って残しておいたというのが送られてきたカメラで、ライカのレア物だ。本体だけで100万円はする。
 荷物はもう1つあって、それは息子の成長を記録したアルバムだった。

 当初はカメラを売り飛ばす気満々だった及川だが、アルバムを見るうちしんみりした気持ちになり、息子を探すことにした。 
 プロのミュージシャンを目指し、父の反対を押し切って家を出たという息子。その足取りを追ううち及川の心境にも変化が訪れ……。(第1話「父とカメラと転売人」)全4話およびエピローグからなる。

      * * * * *

 これまで言えなかった気持ちをその人に伝えたい。これはよくわかります。でも、相手に届けられるのは自分の死後という設定には驚いてしまいました。

 けれど、読み始めると不思議に違和感がなくなりました。この宅配業者なら申し込み時の対応で信頼できると依頼人もわかるだろうから。( エピローグからも、この宅配事務所のスタンスを推し量ることができますね。)

 どれもいい話でしたが、特に気に入ったのは第2話「七十八年目の手紙」です。
 一生懸命な仁美の描写に、まっすぐな純粋さや優しさがじわじわ感じられて、思わず感情移入してしまうほどでした。
 相手をまっすぐ思いやる心は国境をも越えるんだ。ステキなメッセージだったと思います。

 第3話も感動的だったけれど、岩子さんには家庭的な幸せもつかんで欲しかった。
 このまま広之の思い出を抱いて一生涯を独り身で生きていくのかな。岩子さんのその後が気になります。

 続編があるなら、社長さんや七星律さんがこの仕事に就くことになったいきさつを読んでみたいと思っています。

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Posted by ブクログ 2023年10月12日

 「天国宅配便」の第2弾…。「天国宅配便」とは、依頼主の死後、預かった遺品をしかるべき人のもとに届けるサービス、配達は七星律という女性が担っている…。今回も4作の連作短編+エピローグという構成です。

・父とカメラと転売人:以前お笑い芸人を目指していた男性が主人公、現在は転売業だが仕事で知り合った人...続きを読むから 高価なカメラを託され、その人の息子探しをすることに…。
・七十八年目の手紙:主人公の女の子は、祖母に届いた天国宅配便の文字を解読して読んであげたい一心で行動を 起こすのだが…。
・最後の月夜を君と:温室を構える富豪の跡取り息子と、庭師の女性との約束と、ヒスイカズラの花言葉…。
・わたしの七人の魔女:7人の老女から、今はバイトで生活をつないでいる女性に贈り物がされる…。
・エピローグ:「天国宅配便」が依頼主から受取人に届かないケースについて触れている。

 転売人の基樹のお話は、お笑い芸人を目指していたことだけあって、読んでいてちょっと笑えたりして、よかったです。一番じんわり染み入ったのは庭師の岩子と跡取り息子の広之のお話です。ヒスイカズラ、実際に見たこともあるんで、なおのこと心に響いたんだと思いますが、いいお話でした。どのお話もやっぱりすごくよかったです。この作品って依頼人はすでに他界しているわけだけれど、その依頼人が受取人に遺品とともに、これから先の人生をポジティブに生きるための気づきを与えてくれるんですよね~。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年04月13日

生前の依頼人の遺品を託され、それを届けてくれる「天国宅急便」。どの話もじんわりしましたが、お気に入りは「最後の月夜を君と」。

両思いだったけれど結ばれず、独身を貫いた岩子と、結婚はしたけれど気持ちは岩子へとあった広之。
特に広之は名家の一人息子故に岩子とは結婚出来なかったのは仕方なかったですよね…...続きを読む
天国宅急便に託した想いが素敵でした。

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Posted by ブクログ 2023年03月30日

今回も胸が締め付けられるような依頼でも、最終的にはあたたまるようなお話ばかりでした。
七星さん自身のことも気になる。

続きが楽しみです。

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Posted by ブクログ 2023年02月26日

第4章で号泣でした。人は夢実現できなくてもその人自身に価値があるって言うことをおばあちゃんたちが教えてくれています。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月13日

天国からの宅配便第2弾。第1話は転売人のところに来たライカのカメラによって、本来受け継ぐべき息子に譲ることができ、自分自身も親と向き合うことができた。第2話は78年前の暗号の手紙が届けられた。第3話は満月の晴れた夜に届けてほしいと依頼された空の箱。病弱の広之と幼馴染の植木職人の岩子。ヒスイカズラの画...続きを読む像を検索したら情景が浮かび上がってきた。第4話の7人の魔女ことおばあちゃんたちは後々のことを考え、心を鬼にしてネグレクトされていた亜美を遠ざけただけだった。お腹いっぱい食べて日に当たるとだいたいなんでもOK

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Posted by ブクログ 2024年01月09日

今回もほっこり。
ぎゅっと胸が苦しくなることもあったけど
最後はあったかい。
7人の魔女、素敵だ。
今が続けば良いと思ってしまうけど
愛を持って手放すことも時には必要だ。

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Posted by ブクログ 2023年12月06日

今回も故人の想いの詰まった最期の贈り物に温かな気持ちになると同時にちょっぴり切ない物語。
七人の魔女はタイトルからは想像できない内容で心がキュッと締め付けられる感覚だった。自分もおばあちゃん子だったからこの手の話に弱い。カメラの話は途中でオチがわかったけど腹落ちした。続編あるのかな〜

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Posted by ブクログ 2023年11月16日

シリーズ2作目。
亡くなった人から届く宅配便っていう設定自体が、なんとも切ない。
今作も自分と重ねたりしながら読んだ。
第3話「最後の月夜を君と」が一番好きだった。
宅配便の中身がわかってからラストの辺りが、二人の関係性を表していて素敵。
また続編があるといいな。

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Posted by ブクログ 2023年06月23日

やっちまった...続編だったのか~。

前作知らなくてもおもしろく読めたけど、やっぱり気になってしまうのはおもしろかった証拠かな。

重すぎず軽すぎず、いろんな要素が盛り込まれつつも偏らず深すぎず、個人的に言うところの「適度本」。

強く永く、届けたいと思える相手と気持ちがあるってきっと幸せなことな...続きを読むんだろうな。

初読みの作家さん、他作品もいつかきっと。

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Posted by ブクログ 2023年04月24日

「父とカメラと転売人」
「七十八年目の手紙」
「最後の月夜を君と」
「わたしの七人の魔女」
四話収録の連作短編集。

シリーズ第二弾となる本作もしみじみと良かった。

ファンタジーを思わせるタイトルだが、その要素は全くなく、今を懸命に生きている人たちに寄り添った物語だ。
お涙ちょうだい的な空気になら...続きを読むず、淡々と描かれているのがいい。

『天国宅配便』の配達人が、依頼人から生前に託された遺品を受取人に配送する。
故人の想いが込められた小包に感涙。

今はもう会えない人達から届く贈り物は愛と優しさに満ちていて、いつまでも幸せの余韻が続く。

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Posted by ブクログ 2023年02月24日

感想
付喪神がやってくる。大切に使った道具には魂が宿る。でも道具には足が生えていない。だから誰かが運ばないと。自分の贈り物もいつか誰かに。

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Posted by ブクログ 2023年02月23日

人生最後に届ける宅配便が本当にあったらすごく素敵なことだと思った。色々トラブルがあったけど最後はとても感銘を受けました。

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Posted by ブクログ 2024年01月01日

前作同様要所要所で涙。
今回はなんだかこの宅配業者の存在が現実に実在するものとして物語を読み進めることができた。
人生最後に誰かに届けてほしいものがあるとしたら自分はどうするだろう。
届けたあとの反応を知ることが出来ないなら生きているうちに届けたいなと思ってしまう現実主義の今日このごろ。
もう会うこ...続きを読むとのできない人に受け取ってほしいものがあるとしたら死期をみたタイミングがベストになるのか。。
色々考えてはみたけど送るより受け取るほうが嬉しいのかもしれないな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年05月08日

依頼主が亡くなった後に託されたものを
届ける天国宅配便。亡くなった人が託した
宅配便に込められた思いがどの話もすごく
素敵で中でも「わたしの七人の魔女」の話が
魔女たちの真意が分かった時泣けた!
「父とカメラと転売人」は途中で薄々と
気づいたけど最後の展開に驚き、
「七十八年目の手紙」では今と昔では...続きを読む
人と人とのかかわり方が全く違うんだなぁ~
と昔の人たちの大変さを感じ、
「最後の月夜を君と」では宅配便として
届けたものがすごく素敵でかっこよかった。

シリーズかになるとは思っていなかったので
本作品に影響もなく全く触れなくてもいい
内容なんですが、以前から気になっていた
もし亡くなった人からの宅配便が
届けられない時はどうするんだろうと小さな
疑問を持っていたのですがさらっと本作に
そのことが出ていてしかもすごく納得のいく
内容だったことになんかスッキリした。

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