【感想・ネタバレ】ナオミのカフェ NAOMI`S CAFE in Vancouverのレビュー

あらすじ

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故郷から遠く離れたカナダで人種偏見の壁を乗り越え、訪れるすべての人を笑顔に変えたNOMI'S CAFE。その奇跡の物語

1958年11月、戦後復興を遂げつつある日本から、
たったひとりで日系人の夫が待つカナダへ渡った清水ナオミ。

日本人が故の人種偏見を受けながらも1971年11月、
バンクーバー郊外に小さなレストラン「NAOMI`S CAFE」を開業した。
すべての料理は彼女の手から生み出され、
そのおいしい料理は客同士を笑顔という名の絆でつないでいった……。

NAOMI`S CAFE、それは単におなかを満たす場所ではなく、
喜びも悲しみも分かち合える、もうひとつのわが家となっていったのだ。

1996年11月、惜しまれつつ店は閉じられたが、その後も料理インストラクターとして
90歳を超える今も料理の素晴らしさを多くの人々に伝え続けているナオミ。
NAOMI'S CAFEにはじまり現在も続く彼女の生き様、料理に向き合う姿は、
人生に疲れているあなたへ勇気と元気を与えてくれるはずだ。


清水 なおみ(シミズナオミ):1932年1月4日、大阪市此花区生まれ。1958年1月26日、カナダ日系2世の清水ジョージ昭三と結婚し、同年11月2日に横浜港からバンクーバーへ移住。1971年11月8日、NAOMI'S CAFEを開店。以後25年間、地元カナダの人たちにおいしくて居心地が良くて、第2の我が家だと愛される店となり、裁判官や大学の教授、工事現場の作業員や日本人留学生と、職業、人種を問わず多くの人々が訪れた。1996年11月8日、行列の絶えない人気店だったが、ビルの老朽化に伴い惜しまれながら閉店。その後はテレビや雑誌、コミュニティセンターなどのクッキングクラスのインストラクターを務める傍ら、教会のバザーやケータリングなどで、膨大な量の料理を90歳になったいまもなお一人で作り続けている。

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Posted by ブクログ

1932年生まれ、英語がろくに話せないのに1960年頃に日系カナダ人の夫を頼ってバンクーバーに渡ってカフェを開き、昼夜を分かたず働いて誰もが居心地のいい場を作った、清水なおみさん……こうやってサラッと書くと実際書けてしまう。この170ページ余りの本は不思議なくらいサラッと書かれているだけに、行間から清水さんの様々な葛藤が浮き出てくる、というのは考えすぎなのだろうか。

カナダのお国柄か、清水さんの性格か、とにかく前向きで周りの人たちを仲間に引き入れていくパワーには圧倒されてしまう。今、僕が取り組んでいる共同体の空間(コミュニティ・スペース)作りにはとても参考になる。

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2022年03月05日

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