あらすじ
商家の召使いとして働くナンナは、処女を捧げた相手にだけ発動する最上級の治癒系能力の持ち主だった。ずっと隠してきたけれど、それが国にバレると――「どうかっ! 君の処女を〈影の英雄〉ルヴェイに捧げてくれないか!!」王太子オーウェンと〈光の英雄〉カインリッツに丸め込まれ、魔力が減少している彼の治癒係に任命されてしまった!? 陰気で躊躇なく人を殺しそうな眼をした方と致すなんて……絶対に無理です!! 特別な能力をひた隠す召使いと影で国を支えてきた英雄の溺愛ラブファンタジー!
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匿名
うん、可愛い。
周りから乙女と思われようと、妻になる人しか抱かない。そんな重いくらい一途なルヴェイが可愛いすぎる。
でも、一番好きな表現は『光馬鹿』。
Posted by ブクログ
ナンナもルヴェイも可愛い可愛い。
治癒のためとはいえ、体は何度か繋げているのに、中学生の恋愛かと思えるほど初心で可愛い。
二人揃って真っ赤になり、どもりまくるなんて頻繁である。
読んでいるこちらが浄化されん勢いだった。
いや、TLなんですけど、これ。
何でこんな純情で初心で可愛らしい恋愛ものなのかと。
やることやってるのに!
ルヴェイが本当にいい子で(余裕ある大人のキャラでは決してない。成人しているけど「いい子」表現が似合ってしまう)彼の好意が本物なのは間違いないが、ナンナが彼の好意を受け入れられるまでには思っていたより時間がかかってしまった。
自分の立場が立場だし、簡単に受け入れられないのは十分理解できる。
この話は、影の英雄に留まっていた彼の成長物語でもあり、また過酷な人生を送ってきたナンナが幸せを享受できるまでの心の成長物語でもあったなと思う。
影の英雄として命を張っていた彼のお仕事シーンが少なく、二人の触れ合いにページ数を割かれていたことからも、そうかなと。
だから、ナンナが命の危機に晒される展開はないし、ルヴェイが瀕死の重傷を負う場面もあるが、どうしてそうなったかの具体的な記述は確かなかったと思う。
だから、あまりハラハラさせられることなく、安心してゆったりと二人の触れ合いに浸れる話だったと思う。
サブキャラたちは、かなり賑やかでユニーク。
特にルヴェイ好きすぎて残念な感じになっているカインリッツ様と、背中を押してくれてるのか楽しんでいるのか、多分後者なミルザさんが印象的だった。
カイン様は早くルヴェイ以外に大切にできる存在を見つけた方がいいと思う。
彼を受け入れられる女性、切に求む。