あらすじ
最初から、新しい診断法であるPCR検査を信頼しきっては、取り返しのつかない過ちを犯してしまう可能性がある。このため、本書では、PCR検査の抱えている問題点について、A-Dのカテゴリーに分けて、いくつかの観点から詳細に考えていくことにしたい。
A.PCR検査は、RNAウイルスの変異体が検出できない危険性がある
B.PCR検査は、未知の微生物を検出している可能性がある
C.PCR検査による同一性の確認は、事前調査なしでは不可能である
D.PCR検査は、健康な人を病人にする可能性がある
無症状者が感染源になるという話が、今回の騒動の最も大きな要因であると言っても過言でない。そのような話を作り出したPCR検査が、間違いなく伝搬力の強い病原体ウイルスを検出しているという確認作業が必要となる。しかし、この確認作業を行うような気配はない。これは一体どういうことであろうか。
コロナ騒動の中心にPCRがあるにもかかわらず、この検査法の内容について知らされていることはごくわずかである。本書はコロナ騒動の本質を科学的に検証する!
中国武漢から世界に広がったのは、ウイルスではなくて、PCRコロナ検査キットである。ウイルスを撒き散らしている人がいるなら、その人の飛沫中には大量のウイルスがいるはずだが、実際に、飛沫中のウイルスを測定した人は誰もいない。
今回の騒動の本体は、PCRを用いて微量の遺伝子を数億倍にまで拡大することにより、なんらかの遺伝子断片が世界各国で見つかったに過ぎないのではないか。PCRが何の遺伝子を見つけていようと、普段の生活に支障がなければ、恐れる必要も、騒ぐ必要もない。新しい生活様式に、一体何の科学的根拠があると言うのだろうか。
PCRの結果だけが独り歩きしている。ひたすらPCRの結果が、今回のウイルスを検出していることに間違いはないという思い込みがあるようだ。しかし、ウイルスは変異を続け、PCR検査には有効期限が存在する。しかも、病原体でない遺伝子を拾っているとすれば、医学的には無意味な検査となっているので、即刻にPCR検査をやめることが必要なはずである。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「あっという間に世界に広がるには、ウイルスの複製が
とてつもない回数繰り返される必要がある。
RNAウイルスは複製の度に、一定の割合でミスコピーが出る。
ミスコピーが出れば、遺伝子変異という結果になり、
PCR検査で検出できなくなる。」
この本が全て正しいわけでもないかもしれない。
ただ、メディアの情報を何も考えず鵜呑みにするのではなく、何事も自分でいろんな角度から情報を得ていきたい。
Posted by ブクログ
PCR検査とは何か?という興味から読み始めた。
一般向けの本ではあるが、ある程度生物&化学のベースがないと理解するのは辛いかもしれない。私が一番有益だったところは、コロナウイルスの遺伝情報は3万文字(残基)からなり。PCR検査は、その遺伝情報から抜き出した40-60文字が一致するかを調べる検査だということ。抜き出した遺伝情報の部分がたまたま変異していると偽陽性が出やすく。3万文字のうち60文字しか見てないとすると色々勘違いもありそうなこと。とにかくどんな検査なのか、何が行われているのか、理解する一助になった。ただし、著者の論理の飛躍も激しいので、全て鵜呑みにするとそれはそれで問題がありそう。でも、ここ最近ではかなりお勧めしたい一冊です。