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ゆっくり届く郵便ポストに一年後への自分に当てて手紙を投函した2016年15歳の少女ウニュ。しかし何故か彼女の元には1982年の同じ名前の少女からの手紙が届く。
2016年のウニュがゆっくり時間が過ぎて行くのに比べて、1982年のウニュは成長して行き「お姉さん」と呼ばれるようになる。
母親のことを全く知らされす、父親と継母になろうとする女性との関係に悩む妹ウニュ。姉ウニュは優秀すぎる姉ととの関係に悩みながらも、妹ウニュの母親を探そうとする。
二人のウニュが家族との関係に悩みながらも手紙で関係を深め成長して行くとともに、真実が明らかになって行くにつれて涙が出て止まらなかった。少女達の葛藤を描いたYAとも読めるし、タイムリープものとも言えるこの物語、手紙がもっと続いたら良いのにと思わずにはいられなかった。
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最初から最後までお手紙のやり取りで進んでいく。ウニュと一緒に推測したり、互いに会えるのを楽しみに読み進めているとあっという間に読み終えてしまった。読み終わった後は温かな気持ち。便箋を選ぶところから相手を思う気持ちや自分の感情がこもっているし、ポストに入れる瞬間ちょっと緊張するところも含めて、手紙っていいな。
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途中から何となく分かってた。
分かってたけど、お父さんからの手紙と最後の手紙には涙が止まらなくなってしまった。
妹のウニュがどれだけお父さんとお母さんから愛されていたのか分かったときはもうほんとぼろぼろ泣いた。
おばさんの「あなた本当にお母さんによく似てる」の意味も刺さる。
無邪気で残酷で美しい二人のウニュ。
自分が居なくなることが分かっているのに自分の名を娘に与えるウニュ。
なにも知らない無邪気さでずっと父の心をえぐり続けた事にもずっと気づかないでいたウニュ。
本当によく似ていると私も思う。
でもお父さんは本当に2人とも心から愛してて、愛してるから辛くて、張り裂けそうだったのがこぼれた「ごめんな」から伝わってとても辛かった。
それでも、きっとお父さんとウニュはこれからたくさん思い出を作っていけると思うし、なんだかんだおばさんとも仲良くやっていくような気がする。
それをきっともう1人のウニュはずっと見守り続けるのだろうな………
お話が手紙のやり取りだけで話が進んでいくというのもすごくよかった。
内面からでる言葉だけで紡がれるから、2人の感情とか、後悔とかがダイレクトに伝わってくる。
これのドラマ化と映画化が決まっていると噂には聞いているのだけど本当だろうか。
本当だとしたらどう構成されるのかすごく気になる。
Posted by ブクログ
2016年を生きる15歳のウニュと1982年を生きる10歳のウニュ。
時空を超えた奇跡の物語。
初めは自分達の身に起きている事が理解出来ず、互いに牽制し胡散臭さを感じていた二人。
往復書簡のみで繋がる正体不明の相手に気持ちはすれ違う。
だが文通を重ね二人の心の距離が近づくに連れ胸が温かいもので満たされた。
母親の存在を全く知らない未来のウニュの為に母親を探し出す約束をする過去のウニュ。
もしかして…という想いは徐々に確信に変わり、真実を受け止める準備も覚悟もしていた。
それでも41通目の送れなかった手紙には涙が溢れた。
Posted by ブクログ
タイムスリップ系のファンタジー
2016年の15歳のウニュに1982年を生きる同じ名前のウニュから手紙が届く。
生まれたときから母親がいなくて、父親ともうまく関われず悩み苦しんでいたウニュが、同じ名前のウニュと手紙のやり取りをしながら少しずつ成長していく。
優しくて暖かいお話。泣くほどではなかったけれどほっこりとした読後感。