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シリアスじゃないロミジュリ。
この作品は、「オレを愛したドラゴン曰く」の作品
の最後に、勇者と魔王のその後の姿が、少し出て来た
ので気になって購入しました。
こちらも、面白かった。
シリアス感無し。
辛さ無し。
安心して読めます。
たしかに
いつでも勇者側が正しいという訳ではないよな…と改めて思いました。
人間側に召喚された真直ぐで一生懸命な勇者と同じく、魔物側に召喚された正しき(？)魔王。
まさかメインで戦っていたのが共に召喚された人間と言うのも新しいなぁと思いつつ(笑)、魔物サイドの方が思慮深いというのも良いですね！いつも人間界に侵略してくる魔物たちばかりではないというのも。人間の私利私欲で元々魔物が住んでいた土地を、人間だと言う大義名分で奪っていくのも逆サイドから見たら完全な略奪ですもんね。仲間の命も奪われて…なのに、共生出来る道を探すなんて魔物さんたちの方がとても思慮深かった。
召喚された世界から一度現実世界に戻った事によって、魔王と勇者が生身(？)の人となりを知る事が出来たからこそ、あの世界がこれから先いい方向に進む道標になったのだと。しかし、二人同時に現実世界に帰って来たみたいですが、戻れた理由が雷に打たれたから…と言うのが本当に答えだったんだろうか…？それはそれでちょっと…いやでも話的にそれしか理由が無かったしな…と言うのが気になりました。召喚(人間側は)頑張ったのに偶然雷に打たれたら元の世界に戻っちゃった…ってなんだか少し切ないですね(苦笑)
BLの感想でそういう要素が無いのもどうなのか…と思ったのですが…二人の恋愛に関しては、何の引っ掛かりも無く穏やかに進んで行ったなと思いました。
そして個人的には表題作より読み切りの『義兄の流儀』の方が好きです。(スミマセン)
まともな思考回路のお兄ちゃん(でも義弟くんの困ったような表情と押しに弱い)と、お兄ちゃん大好きという感情真直ぐな義弟くんの続きも見てみたかったです。
義弟くんの勢いに勝てるとは思いませんし、色々考えてセーブかけてるけど何だかんだ義弟くんを好きだし圧倒的に義弟くんに弱いお兄ちゃんがどうやって義弟くんに心も体も柔らかく攻略されていくのかとても続きが見てみたい(笑)
