感情タグBEST3
笑っちゃいまいした
医療ものなのに、ヒロインの猪突猛進な性格に笑ってしまいました。暗くなりがちなテーマなのに、コミカル、ポンコツな恋愛を絡めて一気読みでした。ヒーローもツンデレで、上手く行くように願ってます!
Posted by ブクログ
転生物で悪役令嬢物のライトノベル。元看護師が悪役令嬢に転生し、看護師のスキルを活用して医療水準の低い異世界の医療改革に奔走する。第2回異世界転生・転移マンガ原作コンテスト優秀賞受賞。漫画化されている。
転生物は異世界に転生した主人公がチートスキルや原作知識で活躍することが定番であった。どちらかと言えば現実世界からの逃避、リセットの物語であった。その後は現実世界のスキルを使って異世界で活躍する物語が増えている。
ここには現実世界の仕事自体は否定の対象ではなくなっているという現実肯定の気風への変化があるだろう。昭和の働き方は、仕事そのものが組織内の調整など組織独自の作法に従った組織内でしか通用しない「ゼネラリスト」が求められた。そのような仕事は他所で役に立たない。異世界で活用する物語にはならない。
これに対して21世紀は昭和の働き方が後退し、ジョブにモチベーションを見出すようになった。そのような仕事のスキルは異世界でも通用する。それでも転生物の需要が続く理由は、現実世界では仕事のアウトプットよりも昭和の村社会的なコミュ力や調整力が評価されるという不合理がまだまだあるためであろう。日本型組織よりも異世界の方が公正にスキルを評価されるという願望の反映である。