【感想・ネタバレ】春にして君を想うのレビュー

塔栄のりこ

もう、逃げられない……。
じゃらん、と金属の音がして、左足首に鉄製の足枷がはめられている。全裸だった。目隠しされて、尻には得体の知れない液体を入れられている――
あられもないところに男の唇を感じて、気が狂いそうだった。吸いついた上唇と下唇の間から、湿った吐息混じりの舌がゆっくりと伸びて、彼を凌辱した。
爆発的ヒットしたSM小説『秘処』の塔栄のりこが放つ、調教開発生活。

[はりやま · ★★★★☆]

執着愛

「秘処」「ライド・ガイ・ライド」からこちらを拝読しました。
コンパクトで、静かな執着愛という印象です。
監禁も調教もガッツリしますが、相手の全てを塗り替えようと言う程の傲慢さは無い、というかズレてる。
ちょこっとヘタレ？な攻めの動機と、それに乱される受けの変化が中々興味深いです。

若者の柔軟な心が何かを見つけるお話…かな？

＃ダーク