あらすじ
オリンピック選手やトップアスリートのサポートをするスポーツメンタルコーチの鈴木颯人氏による、プロの成長リミッター解除法!
やりたいことや高い目標に対し、「自分には無理だ」と思っているのは、リミッターがかかっている状態です。
そのリミッターを外し、自分らしい心のまま成果を出す方法をお伝えするのが本書です。
鈴木さんがふだんコーチングを行なっているアスリートも、実は9割以上が「あんまり自信がない」「自分なんて大したことない」という状態からスタートしているといいます。
何を話しても後ろ向きで、「自信がない」「うまくいかない」という言葉を発しては、自分を追い詰める……そんな人が、意識を変えるだけで、おもしろいほど結果を残せるように。本書には、そんな事例があふれています。
ちょっとした「思考のスライド」で、人は変わることができるのです。
特別恵まれた環境にいなかったとしても、今は驚くような活躍ができていなかったとしても、大丈夫。何も心配いりません。
プロのメンタルコーチのメソッドを使って自分の可能性を引き出し、驚くほど活躍する自分に出会ってください。
1万人のアスリートに加えたくさんのビジネスパーソン等と向き合ってきた鈴木さんは断言します――「人間はみんな、伸びしろのカタマリだ」と。
【本書の内容】
STEP0 「自分らしさ」こそ最強の武器である
STEP1 秘めた潜在能力を見つけ出す「セルフリサーチ」
STEP2 潜在能力の邪魔をする「思い込み」を解除しよう
STEP3 ここ一番で潜在能力を引っぱり出す「自分コンパス」の作り方
STEP4 自分らしく目標達成できる「ゴール設定」のコツ
STEP5 スランプに効く! 「セルフコーチング」で自分を整える
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Posted by ブクログ
あらすじ
本番で過度なプレッシャーに潰れてしまう人と、極限状態でも持てる力を十二分に発揮できる人の決定的な差はどこにあるのか。トップアスリートやビジネスパーソンを指導してきたプロメンタルコーチが、脳科学と心理学の知見に基づき「本番で結果を出す心の整え方」を体系化した一冊。著者は、メンタルの強弱は生まれつきの才能や精神論ではなく、「脳の仕組みに従った技術の習得」によって誰もが後天的に高められると説く。「結果ではなく自分がコントロールできる行動に集中する」「否定語を排し、望む行動を肯定的な事実で言語化する」「姿勢や視線といった身体動作から脳を活性化させる」など、感情の揺らぎに左右されず、本番で本来のポテンシャルを100%引き出すための具体的なルーティンと実践の型を明快に解説する。
所感・深掘り
「本番での強さとは気合や根性ではなく、脳のメモリを無駄遣いさせないセルフコントロールの技術である」という本質を突きつけられ、勝負所における心の統制と指導のあり方を根本から引き締め直される名著だった。
特に深く腑に落ちたのは、「『失敗してはいけない』という否定のセルフトークは、脳に失敗のイメージを刷り込み、巨大な認知的負荷を強いる」という指摘だ。不安に囚われた人は、無意識のうちに最悪のシナリオを頭の中で反芻し、その迷いや雑音によって身体の滑らかな反応を奪ってしまう。重要なのは、曖昧な不安を煽るのではなく、「では具体的に今、身体をどう動かすか」という客観的な行動の型に意識を100%集中させることだ。結果への執着を手放し、自らがコントロールできる目の前の事実に意識を向けることこそが、無駄な迷いを削ぎ落として最短で最高の結果を導く合理的な知恵なのだと痛感した。
また、指導者自らが感情を律し、前向きで具体的な言葉を差し出す姿勢は、現場を預かるリーダーにとって不可欠な利他の実践であると感じた。リーダーが焦りや苛立ちを滲ませ、「いい加減にしろ」「ちゃんとやれ」といった曖昧な否定語をぶつければ、現場には恐怖と萎縮が広がり、メンバーの潜在能力は完全に凍りついてしまう。どんなプレッシャー下にあっても、自らの姿勢と表情を整え、次にとるべき行動を肯定的な事実ベースで端的に指示すること。指導者のブレない安定感と的確な言葉の型があってこそ、現場に確かな安心感が生まれ、チーム全員が本来の実力を余すことなく発揮して自走できるのだと確信させられた。
曖昧な精神論や否定の言葉を捨て、脳の仕組みを理解し、行動の規律で潜在能力を引き出し抜くこと。
本番のプレッシャーや重圧に実力を発揮できず悔しい思いをしてきた人はもちろん、自律したメンタルマネジメントを確立し、関わるすべての人の力を最大限に引き出して迷いなく勝利や成果へと導きたいすべてのリーダーにとって、常に傍らに置いて立ち返るべき心の教科書だ。