【感想・ネタバレ】読書と人生のレビュー

あらすじ

近代市民精神の発見であると共に、寅彦随筆の転換ともなった「丸善と三越」をはじめ、「読書論」「人生論」「科学者とあたま」「科学に志す人へ」「わが中学時代の勉強法」「『徒然草』の鑑賞」等29篇収録。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

本を読むこと、それがどれだけ自分を豊かにしてくれるか。読み方なんてどうでもいい、読みたくないものは読まなくていい。なんだか背中を押された気もする。

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2024年12月31日

Posted by ブクログ

 岩波文庫の随筆集を持っているので、角川ソフィア文庫から寅彦が刊行されたときにどうしようか迷ったのだが、購入して良かったと今は思う。  

 戦後間もない時期に角川書店から寅彦の本が何冊も出版されていたことも、今回の文庫化で初めて知った。

 元版の角川源義氏、文庫版に新たに付された若松英輔氏の懇篤な解説があるので、印象に残ったことを数点。
「案内者」〜案内者によって見ること、考えることが拘束されてしまう危険。
「一つの思考実験」、「ジャーナリズム雑感」〜かなり手厳しい見解が表明されている。
「レーリー卿」〜寡聞にしてこの人を知らなかったが、寅彦の親愛感が現れている。
「丸善と三越」〜寅彦らしい随想。

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2020年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

好きなフレーズをいくつか。

「人々の頭脳の現在はその人々の過去の履歴の函数(関数)である。それである人があるときにAという本に興味を感じて次にBに引きつけられるということが一見いかに不合理で偶然的に見えても、それにはやはりそうなるはずの理由が内在しているであろう。」
            ーわが中学時代の勉強法

「A is B, A is not B. この二つの命題は両立しうる。なんとなればそれぞれの終わりに if C is D, if C is E.という文句が抜けているのが普通である。我々はこの事を忘れて果てのない議論に時間を空費している。」
            ー 人の言葉ー自分の言葉

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2024年10月28日

Posted by ブクログ

この作家は科学者にして名随筆家でも有名だ。内容は戦前の話なので、昭和風情が満載で味わいのある本だった。

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2024年07月26日

Posted by ブクログ

1950年出版の「読書と人生」を再刊行したエッセイ集。

物理学者だけあってレーリー卿(なぜ空は青いのかを説明したレーリー散乱で有名)の伝記を書いていたりする。

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2022年05月18日

Posted by ブクログ

現代仮名遣い、新字体、ひらがなにするなど、一手間でも新しい本の方が読みやすい。
エビデンスなど今では当たり前のように言われることも、寺田寅彦が昔に言っていたことがわかる。
幅広い内容なので、いろいろと引っかかると思う。個人的には前半のジャーナリズム雑感までが印象に残った。月刊誌や週刊誌のない頃に、その必要性を唱えていたことは新鮮だった。
科学偏重でもなく、また古い内容だが物事の考え方の参考になる。

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2021年06月11日

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